石原知事:芥川賞の選考委員退任へ「駄作のオンパレード」(毎日新聞.jp)
 http://mainichi.jp/select/wadai/news/20120119k0000m040050000c.html
 で、石原知事が「今回で辞める。刺激がない。駄作のオンパレードだ」と行ったとか。

 私自身、「太陽の季節」は読んでいないので、コメントは出来ませんが……(汗;)。

 さて、本の虫の私。
 活字がないと生きて行けない。
 しかも、新しい刺激に飢えている。
 だから、毎日のように新しい本が増えていく。

 さて、ここからが問題。

 本には、いくつかのランクがある。

・一度読んだら、もう飽きてしまう本
 最近は、これが、一番多い。
 だから、すぐに、図書館や学生寮の本棚に行ってしまう。
 ときには、ゴミ箱へ!
 特に、ベストセラーなんて呼ばれているたぐいの本。
 なんだか、浅い。
 一回読むと、もう、読めてしまう。
 余韻もない。

・残したい本
 かなり、少数派になってきた。
 部屋の壁を埋め尽くしている本棚を見ても、残っているのは、結構、昔の本だ。
 最近の新しい本は少ない。

・読み返したい本
 これは、もっと少数になる。
 何度、読み返しても、新鮮な驚きがある。
 あらたな、発見がある。
 学生時代、青年時代、そして今、読み返す度に、それぞれの年代の登場人物に感情移入が出来る。
 別の読み方が出来る。
 そんな本は数少ない。
 多くは、廃版になってしまって、手に入らない貴重な本だ。
 だから、手放せない。

 最近の困った事は、本屋さんがあまり在庫を置かない事。
 昔は、どんな古い本でも、本屋さんに注文すると手に入った。
 最近は、初版売り切り、再版なし、なんて雑誌まがいの本が多い。
 だから、半年くらい前の本を探しても、もう、見つからない。

 本の楽しみは、やはり、本屋さんに行く。
 暇なときには、棚を、端から端まで見る。
 と、平積みされたベストセラー本ではない薄汚れた本が、たった一冊、本棚の片隅にあるのが目に入る。
 「読んでくれ!」と、声がする。
 ほとんど、外れた事がない。

 でも、最近は、ネット通販や、ブックオフなどが台頭して、古い、馴染みの本屋さんがどんどん消えていく。
 馴染みの店主と、「今度、こんな本が入ったよ」なんて会話が楽しいのに、今は、無機的である。
 馴染みの古本屋さん、お金がない学生時代は、「お金が出来たときでいいよ」なんて、無期限で取り置きをしておいてくれた。
 そんな、醍醐味が無くなってしまった。

 まあ、そんな意味では、石原都知事の意見にも共感できる。

 ということで、禁断症状に悩む毎日だ。