ステマ 口コミサイト、やらせ書き込み 歯科・エステでも相次ぐ (産経新聞)
 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120115-00000083-san-soci
 Yahooニュースのトップに、そんな記事を見つけた。

 歯科関係でも、たくさんの紹介サイトができた。
 私が、まだYahooができたばかりの頃に、「インターネット歯科診療室」を作った時には、ほとんど歯科関係のサイトなんてなかった。
 年間5000を越える質問が来た。
 もちろん、ボランティアだ。
 
山田隆文の歯医者さん日記

 TKC医薬経営情報 2000年11月号でも、「インターネットで歯に関するバーチャルな診療室を開設する」ということで紹介して貰ったこともある。
 そのときに、「インターネットのきちんとした整備をする必要がある」なんて書いておいたが、どうも、うまくいっていないようである。

 でも、今は、営利的なサイトもたくさんある。
 そこには、歯医者さんの宣伝だったり、口コミなどが多数書き込まれる。
 患者さんも、歯医者さん情報が欲しいので、ネットのサイト情報をみて判断する。
 だから、歯医者さんも宣伝に力を入れる。
 そんな、悪循環が広がった。
 大事なことがある。
 患者さんは、情報の洪水の中から、正しい、自分に必要な情報を見つけなくてはならない。
 でも、惑わされる。

 実際、ちょっと検索しただけでも、
・新 歯科の実力 (暮しの設計) 読売新聞医療情報部 編
・Q&Aでわかる「いい歯医者」 2012 完全保存版―歯科の疑問446にQ&Aですぐに回答! (週刊朝日MOOK)
・日本の歯科100選〈2012年版〉 日本医院開業コンサルタント協会歯科医院経営研究部会、 朝波 惣一郎
・先端歯科クリニックガイド全国版 (別冊宝島) (別冊宝島 1738 ホーム)
・頼れる歯医者さんSelect 2012―歯科治療最前線 (ダイヤモンドMOOK)
……なんて本が山のように出てくる。

 本当に、いい歯医者さんだけを、無料で紹介してくれるのかと思いきや……。
 中身は、歯医者さんの広告で満載である。
 実際、某週刊誌(超有名なである)で、歯科口腔外科の特集をやるからと電話がかかってきたことがある。
 「全国の、歯科口腔外科の専門医の方を紹介しております。
  お名前を、載せてもよろしいでしょうか?」
 「ああ、いいですよ」
 「あのう、3万円になります」
 「……」
 絶句した。
 もちろん、丁寧に、お引き取りを願った。

 歯医者さんも大変だ。
 そこから、自分にあった歯医者さんを探さなくてはならない患者さんも、もっと大変だ。

 インターネットは、医療法では、広告が認められていない、インプラントやホワイトニングなども自由に宣伝できる。
 実際、インターネットは、医療法の広告規制にはあたらない(今のところ)。
 不特定多数の人が見ないというのが、その理由だ。
 でも、厚生労働省も、そろそろ規制に乗り出すという噂も耳にした。