「リアルスチール」観てきました。
 あの「スーパー8」や「カウボーイ & エイリアン」のスティーヴン・スピルバーグの制作総指揮なんだけど……。
 これが、また良くできている。
 基本は、ボクサーだったヒュー・ジャックマンのお父さんチャーリー・ケントン、その別れた奥さんの忘れ形見ダコタ・ゴヨ扮するマックス・ケントンの、父と子の絆を作る物語。
 そこに、人間のボクサーの代わりに戦うロボット、アトムが絡んでくる。
 B級映画にありがちな、ロボットの戦いが一人歩き、ということはない。
 きっちり、人間ドラマに、ロボットが重要なアイテムとして登場。
 宇宙人に振り回された無理矢理思春期から独立する子供の物語にしてしまった「スーパー8」と、同じスティーヴン・スピルバーグとは思えない。
 楽しい2時間でした。

 さて、原作は、リチャード・マシスン。
 知っている人は知っているけど、知らない人は知らない。
 マニアックなSF作家です。
 でも、映画化された作品は数知れず。
 「地球最後の男」は「アイアムレジェンド」に。
 スーパーマン演じたクリストファー・リーヴが主演の「ある日どこかで」。
 ロビン・ウイリアムス主演の「奇跡の輝き」。
 この二つの作品は、私のお気に入りの映画です。
 ちなみに、スティーヴン・スピルバーグが始めて映画化した「激突!」だって、このリチャード・マシスンが原作という落ちでした。