「あなたは、ここにいますか?」
と、問いかけてみます。
さあ、みなさんは、明日でも昨日でもなく、本日ただ今、たしかにあなたの居場所にいますか?
簡単なようで、これが、なかなか難しい。
でも、次の<感情>を理解するためには、そうすることが必要なんです。
ちょっと、難しいですか?
だって、私たちは、思ったよりも、ぜんぜん、現在を生きていないんです。
では、解説をします。
私たちは、楽しい思い出に浸ります。
辛かった思い出を、思い出しそうになると、辛くなります。
嫌な思い出を、悔やみます。
でも、それは、昔あったことで、今ではありません。
私たちは、未来を考えます。
明日は遠足!
明日はディズニーランド!
なんて時には、わくわくして、夜も寝られません。
一生懸命、楽しい予定を考えます。
でも、今ではありません。
私たちは、未来を憂えます。
だから、生命保険や傷害保険に入ったり、貯金をしたりします。
でも、もちろん、今ではありません。
仮に、現在にいたとします。
でも、私たちは、エネルギーのたくさんを、他のところに置いてきてしまっています。
仕事のこと。
楽しい場所。
彼のところ。
彼女のところ。
時には、嫌なやつのことを考えたりしています。
そんなときには、あなたは、あなた自身を生きていません。
仮に、現在にいたとします。
でも、誰かが仕事のことで、あなたに命令をしました。
彼の気持ちを考えています。
彼女の気持ちを考えています。
時には、嫌なやつのエネルギーを感じました。
そんなときには、もちろん、あなたは、あなた自身を生きていません。
じゃあ、どうするの?
あなたの人生はあなたのものです。
あなたの時間はあなたのものです。
あなたの感情だって、もちろん、あなたのものです。
でも、ついつい、過去のことを考えてしまいます。
でも、ついつい、未来のことを考えてしまいます。
でも、ついつい、誰か別のことを考えてしまいます。
でも、ついつい、誰か別の人の考えに影響を受けてしまいます。
それって、もちろん、あなたの人生じゃないですよね。
それって、もちろん、あなたの時間じゃないですよね。
それって、もちろん、あなたの感情じゃないですよね。
でも、大事なことがあります。
<恐れ>も<怒り>も<嫉妬>も<喜び>も<同情>も<情熱>も、あなたの<感情>です。
あなたの人生の大事な一部です。
<感情>を感じている時間も、もちろん、あなたのものです。
そこには、自由があります。
あなたがあなたの人生を生きるという自由です。
でも、そうでない自分自身を選ぶのも、あなたの自由です。
それとも、不自由でしょうか?
あなたには、あなたの人生をちゃんと歩んでいく自由があります。
そうしていいんですよ。
もう一度、訊いてみますね。
「あなたは、そこにいますか?」