山田隆文の歯医者さん日記

 さあ、交通整理を続けましょう。
山田隆文の歯医者さん日記

 いらない、ネガティブな感情は、全部、ゴミ箱に捨ててしまって下さいね。

 ああ、もし、ブログを読み終わって、まだ、あなたにネガティブな感情が必要があるなと思って持ち帰りたいのなら、持って帰っていただいてもいいんですよ(笑)!
 もし、必要ないと思ったら、私が後で捨てておいてあげますので、ご安心下さい(大笑)。

 さて、人のと関わりを整理していきましょう。
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 人は、こう考えます。
 「……しなくてはいけない」
 「……であるべきである」
 
 孔子の世界ですね。
 儒教です。
 もちろん、それが必要なシチュエーションもあります。
 でも、ちゃんと理解して、コントロールされているかが問題です。
 
 ある新人上司が居ました。
 部下の言う事を聞かせるためには、突っ張らなくてはなりません。
 だから、威厳が必要だなんて言います。
 虎の威を借りるきつねさんですね。
 だって、彼の行動原意は、上司からどう見られているかという<恐怖>が原動力です。
 部下を思い通りに動かせたという<優越感>が原動力です。
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 でも、ときどき、こんな事をしてしまいます。
 あなたの前に、壁が出来ました。
 だって、弱い自分を見て欲しくありません。
 だって、力のない自分を見て欲しくありません。
 のだめさんの部屋のように、ぐちゃぐちゃに汚れたあなたの心の中を見て欲しくありません。
 だから、予防線を張るんです。
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 ちょっと、待ったですね。

 さあ、ちょっとだけ、謙虚になってきました。
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 「してあげる」
 「してあげたい」
 と思います。
 
 医療の現場にいると、せっかく知識や技術を持っているのだから、ついつい、そう思いがちです。

 ボランティアがけっこう一般的になってきました。
 どんな気持ちで、ボランティアをしているのでしょうか? 
 本当に、相手が望んでいるか?
 そこまで、考えた事があるでしょうか?

 ボランティアで、老人施設を訪れました。
 話しかけたいと思います。
 でも、みんな、面倒くさそうです。
 迷惑そうです。
 (一人でいたいのに、どうして、わずらわせるの?)

 老人ホームです。
 「お風呂の時間よ」
 「今、その気分じゃないんだけど」

 お店です。
 「これが、最近の流行ですよ」
 「これが、お安くなっていますよ」
 なんだか、買う気分が失せてしまいました。

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 だんだんと謙虚になってきます。
 相手の気持ちを汲んであげよう。
 「……させていただく」
 まできました。
 あなたは訊いてみます。
 「何をして欲しい?」

 うまくいくと思いますか?

 世の中、そう簡単ではありませんね。
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 だって、まだまだ先があるからなんです。
 まだまだ、心の中は工事中!

 さあ、こう思いました。
 「しなくてはならない」
 「してあげてる」
 「させていただく」

 ここには、大きな罠が待ち構えています。

 相手が拒否をしました。

 こんな事を言った同僚が居ました。
 「やってあげているのに、なんだ!」
 と、彼は<怒って>、相手に切れました。

 なんだか、変ですね。

 ボランティアに行きました。
 あなたは、なんの目的で行ったのでしょう?
 あなたは、なんのために行ったのでしょう?

 「やってあげた」
 そんな<優越感>や<自己満足感>が無かったと言えますか? 

 それでは、先人の言葉を引用してみましょう。
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 マザー・テレサはこう言いました。

「人は不合理、非論理、利己的です。
 気にすることなく、人を愛しなさい。

 あなたが善を行うと、
 利己的な目的でそれをしたと言われるでしょう。
 気にすることなく、善を行いなさい。

 目的を達しようとするとき、
 邪魔立てする人に出会うでしょう。
 気にすることなく、やり遂げなさい。

 善い行いをしても、
 おそらく次の日には忘れられるでしょう
 気にすることなく善を行い続けなさい。

 あなたの正直さと誠実さとが、
 あなたを傷つけるでしょう 
 気にすることなく正直で誠実であり続けないさい。

 助けた相手から恩知らずの仕打ちを受けるでしょう。
 気にすることなく助け続けなさい。

 あなたの中の最良のものを世に与え続けなさい。
 けり返されるかもしれません。
 気にすることなく、最良のものを与え続けなさい。

 気にすることなく、最良のものを与え続けなさい…。」


 イエス・キリストも、お釈迦様も、マザー・テレサも、多くの先人達は、こんなことができました。

 自分を傷つけた相手ですら、その人のために、「その人が幸せでいられるように」と祈ったんです。

 いかが?


 孔子さんだってこう言っています。

「人間は逆境において人間の真価を試される。
 人生の達人は逆境を楽しみ、順境もまた楽しむのです。」

 わかる人は、ちゃんとわかっているんです。
 ご安心を。