パワーゲームの好きな人(私から見ると、それしか選択肢のないかわいそうな人)は、まるで、魂の抜けた蝋人形のようなものです。
彼らは、心から本当に笑った事がありません。
「笑え」と言われると、一瞬だけ、口元から歯が見えます。
本当に、こんま何秒です。
もちろん、目は、笑っていません。
そんな人の心をノックするのは、慣れていない人には非常に危険かもしれません(笑)。
なので、ブログを全部読んでからにしましょうね!
さて、彼らの心の中は、こんな荒れ野原です。
ぺんぺん草も生えていません。
それでもなお、彼らの心は「助けて」と訴えています。
私には、その声が聞こえます。
さあ、皆さんは、そんな人に出会ったら、道しるべになってあげて下さい。
ただ、優しく、見守ってあげて下さい。
「あれ、パワーゲームが通用しない人がいるぞ?」
それが、その人を目覚めさせる唯一の方法です。
イソップ物語の北風と太陽です。
パワーにパワーで対向しても、双方が消耗して、疲れるだけです。
あなたが、その気にくわない相手を「ぎゃふんといわせてやる」なんて思っても、それは、エネルギーの使い方を間違っています。
東ブロックが核兵器を増産したから、西ブロックも核兵器を配備しよう。
で、東西冷戦が生まれました。
でも、今は、軍縮時代ですね。
剣豪の宮本武蔵だって、晩年には剣を捨てました。
彼は、もう必要ない事に気が付いたんです。
北風と太陽では、ぽかぽかと、ただ光で照らしていた太陽が勝ちました。
あなたも、太陽になれるでしょうか?
太陽になる方法。
もちろん、笑顔です。
どんな、無理難題を仕掛けられても、笑顔です。
「え~っ!」なんて言いません。
だって、ぺんぺん草も生えない荒野より、太陽の方が上です。
といわれても、具体的な方法が必要ですね。
あなたの周りにいる人は、あなたを写す鏡だと言いました。
鏡に映るのは、あなた自身です。
もし、周りの人があなたにとってネガティヴな存在だとしたら、それは、あなたの中に、ネガティヴな一面があるのだと教えてくれています。
嫌な人は、あなたを鍛えるためのサンドバッグみたいものです。
さて、サンドバッグです。
殴れば、同じ力であなたを押し返してきます。
作用反作用の法則です。
でも、小さい力でも、巨大な釣り鐘を揺らせる事をご存じですか?
指一本で、釣り鐘の揺れに合わせて少しずつ押すだけで、釣り鐘は大きく揺れはじめます。
思い切り叩いても揺れません。
手が、痛いだけですね。
人間の心も同じだって、ご存じですか?
「さあ、私とお友達になりましょう!」と、相手の心にずかずかと入り込もうとします。
と、相手の心の扉は、さっと閉まってしまいます。
警戒をされます。
前に、こんな例えをしたでしょうか?
老人施設です。
歯みがきに行きます。
歯ブラシを持って、おじいちゃんやおばあちゃんを追いかけ回しても、逃げてしまいます。
でも、私が行くと、ちゃんと、歯ブラシをさせてくれます。
自分から入れ歯をはずして、「洗って」と言います。
どこに違いがあるのでしょうか?
私は、いきなり「お友達になりましょう!」なんて相手の心に入り込みません。
押し売りじゃないんですから!
ただ、ノックをするだけです。
だから、お隣に座ってあげるだけです。
以上、終わり。
あとは、何もしません。
他の仕事をしています。
と、「あれ?」と、おじいちゃんやおばあちゃんが興味を示します。
自分から、扉を開いて、この変な人、何をしているんだろうと、覗いてくれます。
学生に、他の先生のように、「勉強しなさい!」「どうするの、ちゃんとするのしないの?」なんて、問い詰めたりしません。
「いやあ、自分の人生だから」って、放置プレイです。
と、とても、他の先生には言えないような事も、相談に訪れてきます。
それだけです。
他に、何のテクニックもありません。
北風になるか、太陽になるか、これも、あなたの選択です。
さて、のれんに腕押しと言います。
柳に風です。
糠に釘です。
くらげさんも、ぷかぷか漂っています。
人生の波に逆らいません。
でも、ちゃんと生きています。
面倒くさい人と付き合うテックニックは、まさにこれです。
エゴグラムでは、
・FP(CP)…… 厳しいお父さん
・MP(NP)…… 優しいお母さん
・A …… 大人
・FC …… 自由な子ども
・AC …… 順応した子ども(イイコちゃん)
にエゴを分けます。
パワーゲームは、FP(CP)から、あなたのACに向かって仕掛けられます。
もし、あなたがACから切り返したり、あるいは、FPを使って反抗したりします。
これこそ、北風です。
剣には剣です。
目には目をです。
歯には歯をです。
なんの解決にもならないことを、もう、おわかりですね。
だから、こうします。
Aから、大人の言葉を返してあげて下さい。
たった、それだけです。
もちろん、笑顔も添える事を忘れずに!