<情熱>はものすごい力を持っています。
 だって、パワーのあるネガティブな感情の力を、ポジティブに変えたんですから。
山田隆文の歯医者さん日記

 さあ、原始人の話に戻ります。
 <同情>では、かわいそうな、お腹をすかせているお隣の原始人さんに、余ったマンモスの足をあげました。
 一応、その場は解決をします。
 でも、長期的に見たらどうでしょうか?
 もし、お隣さんの<依存心>をあおってしまったら、なんの解決にもなりません。
 状況は、もっと悪化をします。
 お隣の原始人さんが、あなたからおこぼれをもらうことを期待してしまったら、自立できません。
 あなたには、お荷物であり、やっかいものになってきます。
 原始人さんのニートや、パラサイト症候群はいただけませんね(笑)。

 あなたは、お隣さんの自立・自律を促さなくてはなりません。

 あなたは、「一緒に狩りに行こうよ」と、お隣さんを誘います。
 はじめは、「怖い」といやがっていました。
 「なんで、俺にかまうんだよ」と、<怒り>ました。
 でも、やがて、あなたが<うらやましく>なりました。
 お隣さんは、しぶしぶ重い腰を上げます。
 もちろん、はじめは、なかなか獲物が捕れません。
 でも、何度もやっているうちに、小さいけれど、獲物が捕れるようになりました。
 おかげで、怖い奥さんにも怒られなくなりました。
 と、もっと、大きな獲物がほしくなります。
 一生懸命、狩りの道具を作ったり、やり投げの練習をします。
 そして、あなたうらやむ一流の原始人さんとして、自立しました。
 もちろん、あなたもうれしいですね。

 これが、<情熱>です。
山田隆文の歯医者さん日記

 <怖く>ても、富士急ハイランドの戦慄迷宮を制覇したいと思います。
 <足がすくんで>も、バンジージャンプにチャレンジします。
 スキーやスノーボードで、40度の斜面を滑り降ります。
山田隆文の歯医者さん日記

 崖の上からパラグライダーで飛び出します。

 スポーツで負けた<怒り>や<悔しさ>を、練習にぶつけます。
山田隆文の歯医者さん日記

 あの芸能人の持っているブランドバッグが、<うらやましくて>どうしてもほしいと、一生懸命働いて、節約して、ブランド店の扉を開きます。

 すべて、<情熱>のなせる技ですね。

 ネガティブな感情は、どこかへ行ってしまいました。
 そのエッセンスが、すべて、<喜び>にあったことに、もう、お気づきですね。
山田隆文の歯医者さん日記

 <怖さ>を制覇したときのうれしさと充実感。
 <怒り>をポジティヴに変えて、練習の結果、勝てたときの歓喜。
 <嫉妬>をばねにがんばって、ほしかったものを手にい入れたときの、あの喜び。

 あれ?
 ネガティブな感情は、どこへ行ってしまったんでしょうか?

 消えてしまったのでしょうか?

 感情はエネルギーです。
 エネルギーは、保存の法則があります。
 だって、あなたの心が発したエネルギーです。
 エネルギーは、方向性を変えただけなんですね。
 深いネガティブな感情の森の中で、下を向いていたあなたが、青い空を見上げました。
 深いネガティヴな海の底で、何も見えずにおびえていたあなたに、太陽の光が差し込みました。
 たった、それだけです。

 これまで、ネガティブな感情と書いてきました。

 ここで、その前提条件を覆してしまいます。
 「ええ、いいのかよ」なんて、声が聞こえてきそうですが、いいんです!
山田隆文の歯医者さん日記

 ネガティヴな感情なんて、存在しません。

 あなたが、そう感じているだけなんです。

 たとえば、株をやっている人には、株価の下がっている今は、地獄かもしれません。
 たとえば、円高の今、輸出業の人には、地獄かもしれません。
 でも、株なんて興味のない人には、天国も地獄もありません。
 どうだっていいことです。
 円高は、輸入をしている人とっては、天国です。
 海外旅行に行きたい人にも、天国ですね。
 同じもので、立場が違えば、天国にも地獄にもなります。
 前に、エースをねらえでも紹介された山田禅師の言葉を紹介しました。
 天国にも地獄にも、同じものがあります。
 ただ、そのとらえ方だけだ。
 って、ことが結論ですね。

 ネガティブな感情も、ポジティブな感情も、同じ心のエネルギーです。
 
 どう、とらえるかは、あなた次第なんですね。

 いかがでしょう?
 パラダイムシフトができましたでしょうか?

 <恐れ>は、あなたにとって危険な存在を関知するための感情に過ぎません。
 <怒り>は、あなたのエネルギーがまっすぐに進んでいないぞと、教えてくれます。
 <嫉妬>は、あなたが持っているもの、持っていないものを教えてくれます。
 そこに、<喜び>のエッセンスを加えれば・・・・・・・。
 <恐れ>は<勇気>に!
 <怒り>は<同情>に!
 <嫉妬>は<受容と共感>に!
 変化をしていくんです。

 簡単でしょう?