「さあ、こんな風に飛び立ってみませんか?」
「こんな景色を楽しみましょう!」
「えっ?
飛べないって?」
「当たり前じゃないですか(怒)!!!」
私たち、鳥だって、始めから飛べたと思っているんですか?
と、鳥さんの気持ちを代弁してみました。
でも、大事なことがあります。
飛ぼうと思ったんです!
もし、あなたが、何かを始める前にあきらめてしまっているとしたら?
スタートラインに立つ前に終わっています。
前に、パラグライダーの話をしました。
風に吹き飛ばされても、ヤブに落ちても、それでもめげずに練習をすれば、自由に飛ぶことができます。
自転車だって、始めからすいすい乗れません。
スキーだって、逆上がりだって、自動車の運転だって……。
みんな、練習をしたからできるようになったんですね。
感情の扱い方だって同じです。
逃げているだけでは、意味がありません。
ぶつかってみなければ、クリアできません。
「さあ、練習しよう。」
「でも、間違った練習をしていてもダメなんだ。
そのために必要なのは、<情熱>だよ!」
<恐れ>は<喜び>によって、<勇気>変化すると書いてきました。
それでは、<怒り>に<喜び>を加えてみたらどうなるでしょうか?
もちろん、ポジティブに変化します。
今日も、バレーボールの試合をやっています。
さあ、スポーツです。
強いチームと当たりました。
もちろん<怖い>です。
負ければ<怒り>を感じます。
<悔しさ>を感じます。
強い相手を<うらやましい>と思います。
<嫉妬>します。
それで終わったら、それでおしまいです。
さあ、試合に負けました。
そうなったら、どうしますか?
「巨人の星」の星飛雄馬も、「アタックNo.1」の鮎原梢も、「エースをねらえ!」の岡ひろみも、叩かれても叩かれても立ち上がってきました。
次に勝つために練習をします。
<怒り>のエネルギーを、何かに換えました。
暗い森で、下を向いていたあなたには、足下の土しか見えません。
でも、見上げれば、そこに青い空がありましたね。
<怒り>はたくさんのエネルギーを持っています。
それを、別の方向に向けます。
<怒り>に一滴の<喜び>を加えると、それは、<情熱>に変化をします。
勝つために練習をしよう。
あの自動車に乗りたいから!
(CMの20年後ののび太くんではありませんが……(笑い))
でも、残念ながらドラえもんは出てきてくれません。
ジョナサンは、カモメの最高速度を目指しました。
でも、こればかりは、自分で解決です。
だって、あなたの人生ですね。
鳥は、一人で羽ばたくことはできても、お友達を飛ばせてあげることはできません。
「どうだい。
なんとかなりそうかい?」
<情熱>のためのキーワードも、やっぱり<喜び>です。
パラグライダーで自由に飛び回れることを。
自転車ですいすい走れることを。
逆上がりで、くるくる回れることを。
自動車で、隣に彼女(彼氏)を乗せて、きれいな景色をドライブしたいですね。
(のび太くんの場合はしずかちゃん?)
そう考えたら、わくわくしませんか?
だから、がんばれるんです。
がんばるんじゃなくて、楽しめるんです。
苦しい練習だって、教習所の教官に虐められたって、大丈夫なんです。
でも、最後のご忠告を。
感情のお勉強です。
全部の感情をきちんと感じるまで、人生勉強は「帰れま10!」です(笑)。
学校の単位と同じ。
全部、お勉強しないと、卒業できません。
ゆめゆめ、油断されないように(戒)。