昨日、卒業生が神妙な顔をして相談に来た。
 患者さんとの距離感の問題だ。

 ドクターに頼まれて、検査や指導をする。
 でも、患者さんは「いいから」と拒否する。
 でも、ドクターに言われた以上、やらなくてはならない。
 そして、ドクターと患者さんの板挟みになる。
 もちろん、患者さんのためなのだから、やって上げたい。
 卒業生は、涙を拭いていた。

 もちろん、患者さんに治療を受ける権利も、拒否する権利もある。

 でも、われわれは、拒否されると、ぐさっとくる!

 では、どうすればいいのか?

 「やらなくてはならない」
 これは、ステレオタイプの思考回路だ。
 正しくは、こうである。
 「やらせていただく」
 のである。

 ドクターと相談の上、その日は、指導をやらないで患者さんは帰った。

 私は確認をした。
 こんなふうに、フォローアップをしましたか?
 「なにかあったら、いつでもご連絡下さいね」