アナ・ウィンターが来日している。
 『プラダを着た悪魔』に登場する鬼編集長のモデルとなった人物といわれる、ヴォーグ誌の編集長だ。
 映画では、メリル・ストリープスが怪演した。

 ということで、初めてネットで写真を見た。

 なかなかの目力である。
 ワンピース風に言うと、覇気である。
 ハンターハンター風に言うと、オーラだろうか。

 目は口ほどのものを言い。

 そうそう、歯医者さんは、どうしても、マスクで口元を隠す。
 人は、笑えと言うと、口角を上げる。
 でも、患者さんには見えない。

 だから、わたしは講義や講習会などでは、こう教える。

 『目で笑いなさい!』

 これが、けっこう難しい。

 人は、無理に笑おうと思うと、口に力が入る。
 でも、目は真剣だ。
 患者さんから見ると、けっこう怖い。
 犬だって、目を見るのは戦いの時だ。
 動物の世界では、目をそらした方が負け!
 目力がものを言う。

 でも、相手は、患者さん。
 「威圧して、どうすんねん!」
 と、突っ込みたい。

 さて、このアナ・ウィンター。
 ネットでは、笑った顔がない。
 口元は笑っていても、目は笑っていない。
 (本人が読んでいたら、ぶち殺されそうだが……(恐)、幸い日本語なので……(汗))
 というか、心から笑ったことがあるのだろうか?
 だれかに、心を許した事があるのだろうか?
 経歴を見ても、戦いの連続のよう。
 きっと、気の休まる時間なんて、ほとんどないのだろう。
 別の意味で、ちょっと、心配である。

 まあ、それも、人生の選択には違いない。

 わたしは、気楽な人生のほうが……。

 って、そうもならないんですけどね。