<怒り>があります。
<恐れ>までは行かないんだけど、一歩手前の感情がありました。
<不安>です。
自分のものがなくなってしまうと言う<嫉妬>にとらわれると、<不安>を感じます。
奪っていく相手に、<怒り>を感じます。
<執着心>も生まれます。
さて、ここまでは、自分のことでした。
もし、世界中であふれている、難民の話であるとか、飢餓状態のこどもたちの映像を見ました。
今度は、もっと大きな対象に<怒り>を感じます。
何とかしなければと思います。
募金をする<勇気>が生まれました。
お金に<執着>していたはずなんだけど、自分よりも、もっと不幸な人々を見ていると、<同情心>が生まれました。
あれ、おかしいですね。
<怒り>はどこへ行ってしまったんでしょう?
<感情>を素直に表現しなさい。
心の壁を取り除いていいんですよ。
もう、迷路の中にいなくてもいいんです。
と、簡単に書いてきました。
でも、これまでは、自分の内面について書いてきましたから、他の人のことは無視してきました。
もし、すべての人が、同じように、いろいろなことに悩み、傷つき、そして、それを乗り越えて成長をしていくのであれば、ことは、非常に簡単です。
でも、すべてが善人でしょうか?
(私は、老子と同じように生善説ですが……)
おれおれさぎもあります。
言葉の暴力をふるう、家族や上司や先生も居ます。
確かに、心の花園には太陽の光を当てたいけれども、やっぱり、冷たい風もあります。
でも、なぜ、いじめられるのでしょうか?
なぜ、攻撃されるのでしょうか?
それは、あなたが、「いじめて」というサインを出しているからです。
背中をまるめていませんか?
眉間にしわがありませんか?
うつろな目で、きょろきょろしていませんか?
口をへの字にしたり、とんがらせていませんか・
動物の世界だって、これは、いじめサインです。
だったら、逆のサインを出せばいいのです。
私は元気よ!
答えは、一番始めに書いておきました。
笑顔です。
笑顔は、あなた自身を素晴らしい人にするだけでなく、あなたを傷つけようとする、すべての事柄から防御することができます。
でも、能面のような引きつった笑顔ではいけません。
あなたの、内面からほとばしるような笑顔です。
キャンディキャンディのような、その笑顔を想い出して下さい。
もう一つの、最大の防御方法があります。
あなたは、誰かに何をしてもらったとき、素直に、「ありがとう」が言えますか?
資料を持ってきてもらったとき。
お茶を入れてもらったとき。
旅行のおみやげをもらったとき。
旦那さんが、珍しく肩をもんでくれたり、洗い物をしてくれたとき。
こどもが、珍しく、靴をそろえたとき。
彼が、花を買ってきてくれたとき。
彼女が、真心を込めた手料理を作ってくれたとき。
……
どんなことが起きてもいいです。
だって、楽しいことでも、嫌なことでも、自分を高めてくれる大事な経験です。
失敗しても、それは、無駄ではありません。
株で大損をした。
次は、気を付けようと言う、教訓を与えてくれました。
それは、ありがとうですね。
……
最大の防御法をお教えします。
「食べて祈って恋をして」でも言っていましたね。
私たちの周りのすべての出来事は、わたしたちの「先生」なんです。
いいことも、悪いことも、何かを教えてくれます。
教訓を与えてくれます。
問題は、それに気づくかどうかだけ。
だから……。
にっこり笑って、「ありがとう」。
これで、鬼に金棒です。