では、<喜び>と、<恐れ><怒り><嫉妬>というネガティブな感情の違いは何なんでしょう。
同じ<感情>には違いありません。
でも、ダークサイドに落ちるのは、「オーマイゴッド!」ですね。
もう一度おさらいです。
さて、キリスト教文化では、私たち人類は、エデンの園から出てしまったとされています。
でも、ここで、もう一度、聖書を良く読んでみて下さい。
エデンの園が無くなったとはどこにも書かれていません。
地獄や天国が、どこにあるとも書かれていません。
前に書いたように、私たちの現実は私たち自身が作り出しているのです。
バブルがはじけた時、株や土地をやっていた人にとってはまさに<地獄>が訪れました。
でも、バブルの絶頂期には、同じ株や土地がその人達には<天国>をもたらしていたはずですね。
株や土地に罪があるのでしょうか?
株や土地は中立ですね。
それに、意味を与えていたのは、私たち自身だったのですが……
今でも、円が市場最高値を更新して、ドルもユーロもやばくなって……。
秘密の花園のコリンは、窓を閉ざしてしまいました。
外を見ることを拒みました。
だから、闇の中にいました。
では、<ネガティブな感情>は闇のような存在なのでしょうか?
スターウォーズのシス卿の作り出した、ダークサイドなのでしょうか?
ダースベーダーの様になってしまうのでしょうか?
地獄に堕ちてしまうのでしょうか?
もちろん、<恐れ>や<怒り>や<嫉妬>などのネガティブでマイナスのエネルギーを持った<感情>は、使い方を誤ると、坂道を転がるように堕ちていきます。
ジェダイマスターのヨーダの言葉通りです。
むしろ、私は、ジョージ・ルーカスが、どこで、そんな<感情>の勉強をしたのか知りたいくらいです。
エピソードにちりばめられた、アナキン・スカイウォーカーの<感情>の変化と、それの闇に乗じてたらしこんでいくパルパティーンの手腕に頭が下がります。
さて、ここで、救いの手です。
転がり落ちるのを誰かが止めなくてはなりません。
答えです。
闇があるのではありません。
光のない状態が闇なのです。
理解できますか?
闇というのは、ただ、光がないだけなんです。
光が届かないから、闇なんです。
何かが、光を遮っているから影ができたんですね。
何が、邪魔をしているのでしょうか?
<感情>に置き換えてみましょう。
<恐れ><怒り><嫉妬>という、ネガティブな感情があるのでしょうか?
<感情>における光の役割は、実は、今説明をしている<喜び>の感情そのものなのです。
<恐れ><怒り><嫉妬>などの、一見マイナスのエネルギーを持った感情は、存在するものでは無いのですね。
<喜び>の無い状況、<喜び>が何かによって邪魔されている状況が、ネガティブな感情そのものなんです。
前に書いた、スキーの話です。
転んで、痛い、と言うことに対する<恐怖>は、滑れたという<喜び>で、完全に吹き飛んでしまいますね!
光を遮るのは、雲ですね。
では、心の場合はどうでしょう?
あなたの、<喜び>を邪魔しているものは何でしょうか?
慣習・風習ですか?
「人前で<感情>をあらわにしてはいけません!」という、誰かの言いつけですか?
「彼は、私のこと本当に好きなのかしら……?」
「仕事が間に合わない!」
「会社の上司とうまくいかなくて……」
「部下が付いてこないんだ……」
「家のローンが!」
などなどの、悩みでしょうか?
でも、前に、<感情>を出してもいいんですよという、許可を与えましょうと、何度も書いてきました。
とは書いたものの、ネガティブな感情は出しにくいですね。
夫や妻や、上司や先生などの、<怒り>の感情をあらわにした、取り乱した姿は、見たいものではありませんね。
私たちは、いつの間にか、目の前にサングラスをかけてしまったんです。
そして、その色はあなたの選んだ色です。
ピンクかもしれないし、茶色かもしれないし、そして、真っ黒かもしれません。
あえて、目をつぶっているのは、私たちです。
でも、秘密の花園のメアリーは、花園をよみがえらせながら、そのことに気がついたんですね。
「花園はそこにある!」
さあ、<喜び>ならどうでしょう!
夫や妻や上司や先生などの、<喜んでいる>顔を見るのならどうでしょうか?
いい気持ちがしませんか?
<喜び>は、どんどん表現してもいいんですよ!
だから、最初の時に、笑顔の練習をしましょう、と書いたんです。