結局、給湯器の故障の原因はわからずじまい……。
 でも、テスターで調べると、安全センサーがぎりぎりまできていると言うこと。
 なので、キャパがないらしい。
 まあ、10年程度が耐用年数と言うこと。
 もう、マンションも10年。
 大規模修理の真っ盛り。
 まあ、そんなこともあるのだろう。
 修理代は、結構高いものだ。
 ほとんどが、出張費。
 一応、念のために点火プラグだけ取り替えてもらう。
 プラグは700円なのに、全部で10700円也!
 ふところが少しばかり涼しくなった。

 ってことで、修理が終わると、大急ぎで東京駅へ。
 とりあえず、乗れる一番速い新幹線に乗る。

 途中の解説はちょっと省略。

 さて、ANAクラウンプラザホテル神戸にチェックインをするのだが……。

 フロントに向かうと、一人のホテルマンが近付いてくる。
「チェックインは○○時からです」
 ほかのお客さんはスムーズにカウンターに進んでいく。
 ちょっと朝黒い、東南アジア系のホテルマンだ。
「手続きだけして、荷物預けて、外出したいんだけど」
「○○時までだめです」
 って、ほかのお客さんは、みんなカウンターに行くじゃん!
 そのホテルマンは、なぜか、私の前に立ちはだかる。
 そうなると、私のいたずら心にスイッチが入る。
 かわいそうなのは、私の餌食になってしまったホテルマンである。
 どうして、四角四面(この意味がわかったかどうかは不明)で、融通が利かないのか、問いただす。
 彼には、ルールを守ることしか頭にないらしい。
 その間に、彼の視線を繰り抜けた別のお客さんはカウンターに向かう。
「あの、お客さんはいいの?」
 彼は、たじたじとする。
 彼のマニュアルには、規則破りは御法度らしい。
 だんだんと、彼はしどろもどろになってきた。
 マニュアル外しの天才的な私にかかって、彼の思考能力が硬直化してきたのがわかる。
 ついに、カウンターのお姉さんに助けを求めた。
 ごめんなんさい。
 だって、どこのほかのホテルでも、受付だけ済ませておけば、チェックイン前に荷物を預かってくれて、ちゃんと、あとで部屋に入れておいてくれるよ。
 ようやくたどり着いたカウンターのお姉さんは、「ええ、できますよ」と、簡単に答えてくれる。
 手続きが終わると、いつの間にか、チェックインを待つお客さんの列ができてしまっていた。
 彼は、そのすべてを撃退しに走ったのだろうか?
 そこまでは、チェックしなかった。
 さて、このホテルには3泊する。
 ホテルマンの君、私を見たら、逃げ出しなさい(笑)!