山田隆文の歯医者さん日記

 わくわくの原動力は、<好奇心>ということです。
 何かに、興味を持つことです。
 世の中には、知らないことがいっぱい。
 だから、もっと知りたい。
 たくさん本を読んだり、経験したり、ぶつかってみたりして、一歩後退二歩前進でもいいじゃないですか。
 泥まみれになったっていいじゃないですか!
 時には、寄り道することだってあります。
 道草してもいいんです。
 知らないことを知る、と言うことは、<嬉しい>ですね。
 ファイナルファンタジーだって、ドラゴンクエストだって、隠されたアイテムを見つけると、わくわくします。
 <喜び>を感じますね。
 でも、最近は、情報過多です。
 ほうっておいても、インターネットやツイッターやテレビなどから情報が洪水のように襲ってきます。
 そこから、何をを取り入れるかも問題ですが……
 大事なことは、受け身ではなくて、積極性です。
山田隆文の歯医者さん日記

 curiosityです。
 未知のものや、珍しいものに、興味を持つことですね。
 犬やネコは、未知のものがあると、まず、においをかいでみます。
 なめてみます。
山田隆文の歯医者さん日記

 そして、自分に必要なものかどうかを判断します。
 人は、そういった能力を持っているはずなんですが(もちろん大人になればなめたりしませんが)、いつの間にか、日常というものに埋もれていきます。
 パターン化された生活が日々進んでいきます。
 朝起きて、顔洗って、歯を磨いて(磨かない人もいるかもしれませんが!)、朝ご飯を食べて、電車や車に乗って、仕事に行きます。
 午前中の仕事をこなし、お昼を食べて、午後の仕事をこなし、残業でもない限り、5時過ぎには家路につきます。
 お風呂に入り、夕飯を食べ、テレビでも見て、寝ます。
 そして、また、同じ日が始まります。
 好奇心を刺激するものはどこにあるのでしょう?
 お昼のメニューでしょうか?
 ワールドカップやなでしこのサッカーの試合でしょうか?
 野球中継?
 バラエティ番組?
 で、気が付いたときに、あなたのオリジナルは、どこにあるのでしょうか?

 「あなたは誰?」と訊かれました。
 肩書きを抜いたら、あなたは、なんですか?

 もちろん、この問いかけは、非常に難しいものです。
 だって、日常の中で、ほとんどの人は、そんなことには誰も気がついていません。
 気にしていません。
 いい大学を出た。
 いい会社に勤めた。
 いい給料をもらっている。
 いい出会いと、いい結婚をした。
 休日はゴルフにパチンコにディズニーランド。
 もし、それらのものが全て無くなったとしたら?
 そんな事を考えたことがありますか?

 今回の大震災のありかたを批判するつもりではありません。
 でも、突然、自分の生活の基盤である土地や家や仕事や家族を失ってしまいました。
 無理矢理グラウンディングが断ち切られてしまいました。
 その時に、私たちは何を考えるのでしょうか?

 もちろん、そこまでして自分のあり方を考えろと言う極端な例を示してるわけではありません。

 エリクソンのアイデンティティの発達です。
 アイデンティティとはあなたの個性です。
 「私は誰?」
 「どこから来て、どこへ行くの?」
 すべての肩書きや修飾因子を外したとき、あなたは、この問いかけに答えられますか?

 人生の中で、一回くらいは考えた事があるはずです。

 今は、忘れてしまったかもしれませんが……。