前に、「教員やドクターには威厳が必要だ」と言った同僚が居るというお話しをしました。
 否定はしません。
 ある意味に於いて、威厳は必要です。
 別に、今の政権をみて言っているのではありませんが……。
 でも、威厳の意味を考える必要があります。
 教員ならば、教育に対しての威厳です。
 学生に対して威厳を示しても意味がありません。
 ドクターならば、病気を治すということに対しての威厳です。
 部下や、コメディカルやコデンタルに威厳を示しても意味がありません。

 さあ、威厳でなんでしょうか?
 大辞林にはこうあります。
 「近寄りがたいほど堂々としておごそかなこと。」

 あれ?
 近寄れないんですか!
 教員は学生を、ドクターは患者さんを排除しちゃうんですか???????

 じゃあ、威厳は誰がつくるんでしょう?
 教員でしょうか?
 ドクターでしょうか?

 さあ、この背中を観てください。
山田隆文の歯医者さん日記

 かっこいいですね。
 ゴリラの世界では、ボスは、群れの中から選ばれます。
 群れのメス達が、認めてくれない限りボスにはなれないんです。
 人間の世界では、ボスになりたい人が、がんばって、イニシアチブを取ろうとします。
山田隆文の歯医者さん日記

 キツネやタヌキさんは、虎の威を借ります。
 人間さんは、誰の威を借りているのでしょう?
山田隆文の歯医者さん日記

 トラはトラです。
 だから、威厳なんて始めからそなわっています。
 威厳は、にじみ出してくるものなんです。
山田隆文の歯医者さん日記

 ゴリラさんも、にやりとしています。

 さて、中国の古典を読んでいると、いろいろなキャラクターの人物が登場します。
 出世欲ばりばりの人も。
 でも、多くの賢人は野に下っています(賢人野に下る)。
 自分を生かすのが権力や政治の世界ではないことに気がついているからです。
山田隆文の歯医者さん日記

 さて、レッサーパンダはレッサーパンダです。
 自分を知っています。
 私としては、面倒くさい世界であくせくするよりも、木漏れ日を浴びながら昼寝のほうが……(笑)。