<喜び>の話を進めていく前に、確認しておくことがあります。
これまで、感情を、一人称で考えてきました。
自分の中の感情です。
でも、感情は外に出てしまいます。
そうするつもりが無くても、漏れ出します。
始めは、感情的な言葉ではなかったかもしれません。
でも、感情の引き金は、なんでもあります。
言葉・環境・色・におい・食べ物・洋服……。
昔、嫌な感情を感じた時にあったのと同じよなシチュエーションに陥ると、昔の嫌な感情が吹き出します。
さあ、問題は、そのマイナスのネガティブな嫌な感情を受け取ってしまった場合です。
人間的にできた人であれば、うまい具合に受け流すことができます。
でも、あなたの周りの、あるいは日本中の、世界中の人々のすべてが、完成された人間ではありません。
さあ、ネガティブな感情をぶつけられました。
当然、昔の記憶に照らし合わせて、反応が起こります。
逆ギレされることもあります。
そして、返した言葉が、さらに相手を逆なでするかもしれません。
感情のキャッチボールが始まります。
ああいえば、こういう状態になります。
問題は、キャッチボールの玉のスピードはどんどん速くなり、どんどん玉は大きくなります。
感情的に爆発して人は、周りが見えなくなってきます。
冷静な思考力はどんどん奪われていきます。
どこかで、誰かが収集しないと、とんでもないことになります。
感情は発散すべきなんて書きました、
でも、どのように発散するかを考える必要があります。
さあ、ネガティブな感情。
本来は、決して、悪い感情ではないんです。
扱い方次第なんです。
今、問題になっている原子力だって、私たちの貴重なエネルギーにもなれば、癌などを治すための放射線治療の道具にもなります。
でも、使い方を誤ると、とんでもないことになってしまいます。
感情の、安全弁。
それが、<喜び>なんですね。