「AppleがiPhoneハッカーNicholas Allegra(@Comex)を雇用」という記事が目についた。
 自分のiPhoneの脱獄ソフトを作ってしまったハッカーを、自分の会社に入れたのだ。

 日本だったらどうなるだろう?
 敵対するものを、快く迎入れる器量があるだろうか?
 次の総理大臣を決めるのに、同じ民主党の中でさえ、ごたごたしているのを見ていると、ちょっと難しいかなとも感じる。

 夕べの、「BALLAD 名もなき恋のうた」(『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ アッパレ!戦国大合戦』がもとになっているらしい)だって、草彅剛演じる井尻又兵衛は、敵の首を取らない器量を見せた。

 さて、第二次世界大戦が終わって、マッカーサーに会った将棋の升田幸三が、「チェスでは取った駒を殺すんだろ?それこそ捕虜の虐待だ。日本の将棋は敵の駒を殺さないで、それぞれに働き場所を与えている。常に駒が生きていて、それぞれの能力を尊重しようとする正しい思想である(http://www.geocities.co.jp/Milkyway-Lynx/7205/masudakozou.html)」と言ったそうである。

 ある、大企業のトップ。
 あえて、自分と対立する意見の社員を回りに置くそうである。
 思考が、トップダウンで硬直化する事を防ぐためだそうだ。

 さて、その志が、今の日本人に受け継がれているのか、それとも無くなってしまったのか。

 今日の、民主党の選挙が見物である。