$山田隆文の歯医者さん日記

 http://books.rakuten.co.jp/rb/決断できない日本-ケビン・メア-9784166608218/item/11263076/?s-id=top_browsehist
 国債の格付けが下がったという報道が!
 つまり、日本が信用できません、という一種の評価である。
 アメリカの国債も先日下がっているが、まだ、日本よりも数ランク上。

 前に、テレビにも出演していたが、こんな本がある。
 アメリカ人の目から、日本の大震災後の原発対応を見てきた。
 タイトルは、まさにそのままである。
 「決断できない日本」

 よく、日米交渉などの記事を目にする。
 会話が面白い。
 米「私はこう思う」
 と、全権を与えられた代表者が,自分の意見をきちんと伝える。
 日「われわれは、こう思う」
 我々なのだ。
 私の意見ではないよ。
 だから、私の責任じゃないからね!
 と、訴えている。
 米「じゃあ、こうしましょう」
 日「持ち帰って、検討させて下さい」
 って、これじゃあ、いつまでたっても話は進まない。

 さて、今、大学のロードマップの改訂をしている。
 その委員長を仰せつかった。
 もう、10回近い会議を続けている。
 まだ、出来ない。

 あえて、大事な事を議論しているからだ。

 委員の多くは、枝葉末端の、各論を攻める。
 「○×はこうしましょう」
 目の前しか見えない。
 でも、それは、全体像ではない。

 私は、まず、こう切り出した。
 「最終目標を決めましょう!」

 つまり、目的地だ。
 目的地は、「大学のブランド」とは何か?
 そのために、10回近い議論を繰り返す。

 ようやく、目的地が見えてきた。
 目的地が見えれば、途中のロードマップは自動的に出来る。

 さて、原発問題。
 目的地が見えない。
 政府の発表は、2転3転している。
 もちろん、目的地が見えないからだ。
 船頭もいないのに、船が出てしまった。
 海流に流され、風に流され……。

 さて、日本丸はどこへ向かっているのだろうか……。

 ちなみに、日本列島は、地震が無くても、年間数センチメートルずつ、太平洋側に動いているそうだ。
 数億年後かには、日本海溝に沈んでしまうのだが……(笑)。