私たちは、どのくらいの広さの、どのくらいの範囲を意識しているのでしょうか?
 ちっぽけな、些細なことにいらいらする自分。
 それって、格好悪いですよね!

 感情のマッピングをしたいのですが、ちょっと、小休止です。
 ときどき、別のテーマを織り交ぜていきます。

 なぜ?
 それは、私たちは、意識したものに捉えられてしまうからです。
 嫌な感情、ネガティブな感情にばかり、注目していると、そちらの方に引きずられてしまうからです。
 ですから、ときどき、リセットします。

 リセットの方法は、まずは、「笑顔」ですね!
 これが、最高の防御方法です。
 「笑う門には福来たる」です。

 さて、もう一つの方法です。
 禅宗(曹洞宗)では、座禅を組みます。
 無心になれと教えられます。
 でも、無心になろうとすればするほど、雑念が浮かび上がってきます。
 いつまでたっても、止まりません。
 と、肩に、いた~~~~~~~い棒が飛んできます。

 いきなり、無心は無理ですね。
 では、何かに、集中をしてみましょう。
 その間は、他のことを考えません。
 もちろん、ポジティブな、優しい、美しい、楽しい、荘厳なものにこしたことはありません。
 一つの例です。
 密教で用いられている瞑想の方法です。
 阿字観といいます。
 掛け軸を前にします。
 そこには、円が描いてあります。
 その中に、梵字の阿の文字が描かれています。
 それを観ながら瞑想をします。
 初心者は、月輪観といって、丸い絵だけを用います。

 私自身は専門家ではありませんでの、詳しいことはかけませんが、ここで用いられている方法が、自分自身の意識の拡大には非常に良い方法だと感じていますので、紹介をしてみます。
山田隆文の歯医者さん日記

 月輪観では、白い丸は月です。
 まずは、心を穏やかにします。
 丸は、自分自身の意識です。
山田隆文の歯医者さん日記

 その丸を引き寄せて、自分の心の中に入れてみましょう。
山田隆文の歯医者さん日記

 その丸を、どんどん大きくしていきましょう。
 まずは、自分の体くらい。
 部屋の大きさ。
 家の大きさ。
 町の大きさ。
 山の大きさ。
 さあ、自分自身が穏やかな気持ちで、大自然と一体化しているのを感じているでしょうか?
山田隆文の歯医者さん日記

 最後は、地球の大きさに。
 そして、太陽系を越えて、銀河系を越えて、大宇宙の大きさまで。
山田隆文の歯医者さん日記

 手を伸ばせば、地球に手が届きそうです。
 今度は、もう一度、意識をゆっくりと小さくしていって、自分の心の中に戻してください。

 あなたは、どこまで感じられましたか?

 さあ、満員電車の中で、足を踏まれたくらいのことで、<怒り>を感じるなんて、あまりにもちっぽけだななんて気がつけますか?

 密教(真言密教)が伝わったのは、弘法大師にの時代。
 今から1200年以上も前です。
 その時代に、地球とか、宇宙とか、そんな概念があったとは思いません。
 でも、自分の意識を拡大することに、何か意味がある。
 そうすることで、何かを得られることに、すでに、経験的に気がついていたのですね。
 ちっぽけな自分の感情が、ちっぽけな自分の執着が、宇宙レベルで考えてみれば、相対的にどんなものかに気がつきます。
 理屈はいりません。
 それでおしまいです。
 気がつけば、あほらしくなります。
 「なんで、そんなことに執着していたんだろう……」
 気がつけば、手放せます。
 心の断捨離のスタートですね。

 さあ、いらいらした時の対処法です。
 
 その1「笑顔!」
 その2「世界の大きさを感じる!」