このBLOGのテーマが、感情のマップを描いてみようでした。
単に、<感情>といっても、いろいろな概念がありますので、ここで、もう一度整理をしてみたいと思います。
私たちが、俗に<感情>と言っているものは、英語表現では<feeling>です。
これは、喜怒哀楽のように、特定の感覚や主観的な感情を表現する一般的用語として使用されています。
<感情>は<情動>と表現される時もあります。
英語表現では<emotion>で、<情緒>とも言われます。
語源は外へ動くを意味し、感情が強められあらわになったものです。
行動によって強められた感情で、動機づけなどにもなるのですね。
<気分・気持ち>は、英語では<mood>です。
直接の原因は不明であっても、比較的弱く持続的な情動的な状態です。
<恐れ>とか<怒り>とか明確な感情ではなくて、「◎×みたいな~」という<雰囲気>ですね。
<機嫌>とも。
古代英語では「心」を意味するそうです。
<情操>という言葉もあります。
英語表現では、<sentiment>です。
文学や詩や音楽などの世界で、<センチメンタルな>なんて使いますね。
ラブストーリーなんかでも、「ちょっとおセンチに」なんて使うと思います。
これは、思考と感情が混ざり合い、洗練された優しい感情だと解説されています。
芸術・宗教などの文化的価値を持つものから生じた統合されたものですね。
ですから、情操教育などとして使われています。
<情熱>は、<passion>で、これは強いemotionです。
心の判断力を支配するようなもの。
つまり、その感情に突き動かされて、理性もぶっ飛んでしまった。
野球やサッカーを見ている時や、ヘビメタなどのコンサートでしょうか。
語源は、キリストの十字架上での苦しみですね。
いかがですか?
単に<感情>といっても、いろいろなものがあるんですね。
さて、いろいろな研究者の集めた感情の分類です。
いろいろな分類法があります。
感情と気持ちなどと、表現する情動がごっちゃになったものもありますし、整理されたものもあります。
でも、まだ、すっきりしません。
感情の多くの研究は、感情そのものを扱うことができないからです。
ですから、マスとして、統計処理をします。
ミッキーマウスを観ました。
70人がかわいいと言い、20人がどちらでもないと言い、10人は嫌いと言いました。
だから、70%の確立で、ミッキーマウスはかわいい。
だから、どうするんでしょう。
私たちが扱うのは、今、この瞬間に感じている面倒くさい感情です。
今の気持ちは、70%楽しくて、10%悲しい、なんて表現をしなくてはならないんでしょうか?
スタットンは、感情が分化していく様子を、樹状モデルとして表現をしました。
<抑制>が感情なのかというのは、色々と議論が分かれるかもしれませんが、まずは2次元で。
ブリッジズは、子供の感情の発達を、同じように樹状図にしました。
シュロスバーグは、快ー不快、注目ー拒否という二つの軸で表現をしました。
さあ、どうして、感情に、こんなにたくさんの分類があるのでしょうか?
捉えにくいからですね。
感情の分類は、まだまだ続きます……。