$山田隆文の歯医者さん日記

 お盆休み前半に、山登りを計画していたのだが、急に法事が入ってしまったので、入山が無理になった。
 休み後半のお天気に期待したい。
 とはいえ、お休みを取ろうと思っていた最終日にも、緊急の会議が入ってしまい、山奥に長居はできそうにない(泣)。

 さて、ぽっかり空いてしまったお休み。
 <あなたの心にご用心>では、自由の話を書いたばかりだが、私は、自由と言われるとうきうきする。
 だって、何をしてもいいのである。

 面白いことに、自由に慣れていない人の反応である。
 学生に、自動販売機にお金を入れてあげて、「好きなの選びな」と言っても、選ぶのにものすごい時間がかかる。
 笑い話ではないが、お金が戻ってきてしまうこともある。

 ということで、まずは、夜更かしと、目覚ましをかけなくてもいい朝寝坊を謳歌する。
 ブログを更新し、さあ、何をするかと考える。
 泳ぎに行くのもいいし、ボルダリングもしたいし、観たい映画もたくさんあるし、書きたい原稿もたくさんあるし……。
 さあ、そこで、私のやり方である。
 優先順位を考える。

 私の行動原理は単純である。
<明日できることは、やらない>

 えっ、変だって?

 裏返すと、こうである。
<今日しか、できないことをやる>

 と、Zedの記事が目に入った。
 今年の12月31日をもって公演が終了らしい。
 地震や、浦安の液状化などの影響もあって、入場者数が減ってしまったというのが、一つの理由らしい。
 実際、TDR全体でも、団体客が減ってしまったらしい。
 うちだって、春の研修旅行を延期した。

 さて、これは、行かなきゃということで、ネットでチケットを探すと、当日券がわずかにあるらしい。
 昼の公演に間に合うように家を出る。
 幸い、開演5分前にチケットを手に入れ、会場に入る。

 シルク・ドゥ・ソレイユの公演は、ただのパフォーマンスだけではなくて、いつも、ストーリー仕立てである。
 ちょっと前には、キダムもなかなかよかった。
 今回は、本の世界に入り込む。
 本に吸い込まれたZedは、天と地の精霊達の世界に辿り着く。
 そこで、天と地が融合し、再び、元の世界に帰り着くと、そこは、新たな……。

 二人のクラウンのコミカルな演技。
 体力勝負の力業。
 アクロバット。
 おきまりの、空中ブランコがクライマックス。

 なかなか、専用劇場と言うこともあって、良く練られた演出だった。
 息もつかせぬ90分は、まったく、時間を感じさせなかった。