自由って、素敵なものです。
何でも、好きにやっていいんです。
この、ゴールデンウィークやお盆休みのように、仕事はお休みですから、朝、何時に起きても、夜、何時に寝てもいいんです。
(奥さんには文句言われるかもしれませんが(笑))
どこに遊びに行っても、どんな本を読んでも、映画を見ても、昼寝を楽しんでもいいんです。
もちろん、ディズニーランドやユニバーサルスタジオの大行列に並ぶのも自由です。
かもめは、自由に飛んでいいんです。
さて、質問です。
「本当に?」
また、参考文献です。
リチャード・バックが「かもめのジョナサン」という本を書き、私たちが子供の時に大ベストセラーになりました。
ヒッピーなんて、今はほとんど絶滅した人たちが流行した頃です。
彼らは、「自由」を謳歌したいというのが夢でした。
でも、彼からは、本当に自由を勝ち得たのでしょうか?
束縛から逃げることが、自由なのではありません。
さて、ジョナサンは、何を求めていたんでしたっけ?
鳥は、羽を持っています。
空を自由に飛ぶことができます。
私もパラグライダーなんてのを時々飛んでいますが(最近、ほとんど行く暇が無くなりました……(泣))、まるで寅さんの様に風任せではありますが(もちろんコントロールはできます)、自由に飛ぶことができます。
夏の暑い時期には、北の方に、冬の寒い時期には、南の方に、いいですね。
ところが、自由って、本当に自由なんでしょうか?
日本人は、自由が苦手です。
自由なんとか党も、野党になった昨今の事情はかなり不自由なようですね。
面白いことに、「自由にして下さい」と言われると、人は何をしていいのかわからなくなります。
ニュースでも、こんなコメントがありました。
小学生達の夏休みの宿題で一番困っているのは、自由研究だ。
なぜなら、自由で行動するためには、自分で計画を立てて、自分で実行し、うまくいっても、うまくかなかうても、すべてが自分の責任になるからです。
その選択にも、責任を持たなくてはなりません。
あれ、これまで、今のあなたは、これまでの選択の結果であると書いてきた気がするんですが……
矛盾しているとお思いですか?
ロープウエイも、高い空の上を移動しますが、ワイヤーの制限を受けていますね。
一見、自由に見える飛行機です。
子供の頃の夢はと訊かれたら、「パイロット」「スチュワーデス(キャビンアテンダント)」と言った人も多かったと思います。
(最近の子供の将来の夢はこぢんまりというニュースもありましたが……)
雲海の上を飛ぶ飛行機って、いいですよね。
子供のようですが、乗る時には、いつも、窓際を予約してしまいます。
最近、最新型の飛行機は、シースルーなんてニュースがありましたが、もし、飛行機に展望室があったら、ずっとそこにいます(笑)。
羽田空港に降りる時(南風で北側から侵入する時)、右側の窓に座ると、ディズニーランドが真下に見えます。
一度だけ、運が良く、丁度、花火の時間に上空を通過したことがあります。
ただ、着陸前なので、電子機器は使えませんので、ビデオもデジカメも使えないのが玉に瑕です。
さて、空の上も混んでいます。
ディズニーリゾートで見上げていると、ひっきりなしに羽田空港を発着する飛行機が低空で飛んでいます。
羽田空港の発着は5分おきだとか!
そして、当然、自由に飛べるわけではありません。
航空法に規制されて、航路を守り、離着陸の順番も守らないと、とんでもないことになります。
しばらく前に、羽田空港の管制塔がシャットダウンしちゃ時には、大混乱に陥りましたね。
さて、じゃ、自由って、いけないんでしょうか?
これも変ですね。
もし、すべての人が自由を主張をしたらどうなるでしょうか?
こんな、きれいな町並みができるでしょうか?
世の中、ばらばらになりますね。
信号無視なんて当たり前、横入りなんて当たり前。
弱肉強食が当たり前?
昔、香港には九龍城砦というのがありましたが……。
これでは、秩序のない無法地帯です。
これは、わがままと言います。
わがままというのは、他人の迷惑かえりみずですね。
(と言っても、路駐が2重になっている関西のとある大都市や、某九州の都市では、歩道の上に堂々と駐車するのが足り前みたいな所を見たこともあります。)
自由というのは、最低限のルールを守った上で行われます。
パラグライダーも自由に飛べます。
でも、他人の家や田んぼに降りるわけにはいかないですね。
空港の近くでも飛べません。
自由には、一個だけ不文律があるんです。
それは、「他の人の自由を奪ってはならない」です。