さて、笑顔を作ったところで……。

山田隆文の歯医者さん日記

 さて、もう少し、過剰な防衛が起こります。
 <威張る>という行動に出ることがあります。
 犬が電柱におしっこを掛けて縄張りを主張します。
 見知らぬ人に「う~~」と呻ります。
 喧嘩だってそうです。
 自動車をぶつけて、先に、「バカ野郎!」と怒鳴った方が勝ちだとかどうとか?
 先手必勝です。
 自分が、<怖がる>前に、先に、相手を<怖がらせ>しまえばいいんですね。
 <威圧>とも言います。
 やくざさんも同じです。
 丸暴の警察官さんも同じです。
 「おいこら!」と言う威圧役と、「まあまあ」というなだめ役を、うまい具合に使い分けます。
 もっとも、これで、人間関係が解決するものとも思えませんが、それでも、結構、この<威張る><威圧><脅し>なんてのを使っている方々は、たくさんいらっしゃいます。
 同僚のドクターにも、こんなことをおっしゃる人がいました。
 「ドクターには威厳が必要なんです!」
 でも、キン肉マンではありませんので、屁の突っ張りは必要ありません。
 あしからず。

山田隆文の歯医者さん日記

 もっとも過激な防御の方法です。
 <怖い>ものは、排除すればいいんです。
 ゴジラやガメラが攻めてきたから、自衛隊が総動員です。
 スーパーXやら、メカゴジラなんてのも作り出されます。
 オオカミや熊が人を襲うので、排除されます。
 ゴキブリが怖くて嫌いなので、ゴキブリホイホイやコックローチなど、いろいろな殺虫剤が作り出されます。
 相手が、昆虫や動物ならいいんですが……
 人だったらどうなるんでしょうか?
 家だったり、集落だったり、町や市や国家であったりしたらどうなるでしょうか?
 民族や宗教だったらどうなるでしょうか?
 天地創造や十戒やプリンスオブエジプトやアレキサンダーやキングダムオブヘブンなどなどなど、たくさんのドラマもあります。
 従って、あまり過激な防御方法では、周辺に被害が及んでしまうのですね。
 どうも、この方法で<恐れ>を克服するのは、あまり、適切ではないようですね。
 もっと、良い方法を探しましょう。