「国の原発対応に満身の怒り」 - 児玉龍彦が話題になっています。

 <怒る>です。

 まだ、あなたの心にご用心では、怒りまではいっていませんが……。
 簡単に。

 <怒り>には、大きく分けると二つあります。

・自分を守るための<怒り>
・自分を強くするための<怒り>
です。

・自分を守るための<怒り>
 これは、いつも、威圧的な態度で他の人の<恐怖>をコントロールする人種が使います。
 犬が,歯をむき出して吠えるのと同じです。
 ある意味、自分の恐怖の裏返し。
 みみっちい、感情です。

・自分を強くするための<怒り>
 これは、非常に素晴らしい怒りです。
 花形満に大リーグボールを打たれた星飛雄馬が、奮起して、次の魔球を産み出す(古いか……)。
 ポジティブな怒りです。
 パワーがあります。
 もうすぐ始まる甲子園です。
 ライバル校に勝つための戦いです。
 あるいは、別の誰かのために戦います。
 猛獣に襲われた草食動物も、我が子を守るために奮戦をします。

 さて、この<怒り>を向ける方法ですが……。
 ここにもいくつかがあります。

・ステレオタイプの<怒り>
 全てかゼロかを求めます。
 逃げ道はありません。
 古い先生方が、出席の悪い子に言いました。
 「ちゃんと学校へ来るの、辞めるの?」
 これを聞いた方は、奈落の底に落とされます。

・相手を成長させるための<怒り>
 相手を全否定するわけではありません。
 目的は、相手をつぶす事ではなくて、問題点に気付いてもらって、それを良くしたいのです。
 ですから、相手の気がつかない問題点を、相手が耐えられるぎりぎり上をねらって指摘します。
 相手が、はっと「気付く」ように、うまく誘導をします。

 始めの方法では、窮鼠猫を噛むで、逆ギレされ、喧嘩になります。
 収拾はつきません。
 わたしは、いつも、そんな集団を適当に収束されられている(楽しんでいるかもしれませんが……)損な(それとも、自分の勉強になる)役割を負っています。

 後の方法は、気づきの方向へ、適当に逃げ道を用意します。
 落としどころが、肝心です。

 さて、今回の原発への怒り!
 なかなか、難しいですね。

・広島原爆の何倍もの放射線が放出してしまった
・まだ、原発は終息しない
 10000ミリシーベルト(原発内部に近い)の汚染地域も発見されてしまった
・飛び散った放射性物質の始末
 お茶も、肉牛も、そして、お米も問題になっている

 未来の子供たちには、負の遺産を残したくないものです。