日本私立短期大学協会の例年の研修会である、「平成23年度私立短大教務担当者研修会」(於:神戸)の申し込みが来ているので、記載をしている。
http://www.tandai.or.jp/kyokai/16/archives/000315.html
今年は、
「短期大学の教育の充実と質の保証について
― 評価に堪えうる短期大学づくり ―」
大手前短期大学 理事長・学長 福井 有 氏
【 行政説明 】
「短期大学教育に関連する文教施策の現状について」
文部科学省 高等教育局大学振興課(予定)
【 事例報告】
「短期大学の活性化に向けて ― 取組み実践例 ―」
1.「短期大学士力養成のための具体的実践としてのキャリア教育の推進」
京都光華女子大学短期大学部 教授 相場浩和 氏
2.「『課題探求能力』の育成を目指す教育取組
―教育課程と教育課程外諸活動を統合するDIY教育システムの構築―」
安田女子短期大学 秘書科長・教授 仁井和彦 氏
等の講演がある。
その後のグループ別研修では、私は、Aに参加をする。
内容は、
教学改革の方向や教学の管理・運営上の諸問題について
である。
その中では、
・第三者評価について
・教職員のモチベーションの問題
・学生の多様化への対応
・学生の満足度の問題
・学生による授業評価アンケート
などなど、多くのテーマーについて、情報交換とディスカッションが続けられる。
さて、学生の多様性。
毎年、新入生を対象に、学力テストなるものをしている。
数学(といっても、算数~数Ⅰ程度)と漢字力である。
結果は、惨憺たるもの。
・パーセントの計算が出来ない
・パーセントの濃度を変える問題は、全滅に近い
・指数は全滅
・1メートルは何ミリと訊くと、36000ミリなどと……
もちろん、出来る学生はできる。
うちが、短期大学になったころと比べると、標準偏差の裾野が広がっているのだ。
さて、そこで、大きな問題がある。
落第しそうな学生、定期試験を落とした学生などに、レポートを課したり補講をしたりする。
当然、教員は時間も労力もそちらに向けなくてはならない。
学生のレベルが下がったからと、講義のレベルも下がる。
黒板に、難しい医学用語の読みまで書かなくてはならない。
プリントは、毎年増え続け、キーワードだけで済んだ時代から比べると、まるで、小学生のドリルのようになっている。
と、出来る学生が飽きる。
本来は、高等教育機関なのだから、出来る学生を伸ばしてあげたい。
でも、教員の関心は,いかに落第や留年を防ぎ、休学や退学を減らすかに向いているので、放っておいても勉強の出来る学生さんは、放置プレイになる。
すまないとは思っている。
昔、10~20%のエリートだけが大学に進学した。
そして、今は、大学には50%以上の学生が進学する。
受験生の数よりも、大学の定員の方が多い。
ある意味、えり好みさえしなければ、誰でも入れる。
さてさて、先日のFDでも、「入学試験―入学前指導―入学後を円滑にすすめるために」をテーマに議論をした。
大学は、二者択一を求められている。
・入学試験でセレクションして、良い学生だけを集める
・誰でも入れる入学試験だけど、進級や卒業を難しくする
ステレオタイプの選択だ。
残念ながら、玉虫色の選択では、どっちつかずで、教育そのものが崩壊してしまうかもしれない。
なかなか、難しい。
この研修会では、他の大学が、どのようにしているのか、情報収集をしてきたいと思う。
http://www.tandai.or.jp/kyokai/16/archives/000315.html
今年は、
「短期大学の教育の充実と質の保証について
― 評価に堪えうる短期大学づくり ―」
大手前短期大学 理事長・学長 福井 有 氏
【 行政説明 】
「短期大学教育に関連する文教施策の現状について」
文部科学省 高等教育局大学振興課(予定)
【 事例報告】
「短期大学の活性化に向けて ― 取組み実践例 ―」
1.「短期大学士力養成のための具体的実践としてのキャリア教育の推進」
京都光華女子大学短期大学部 教授 相場浩和 氏
2.「『課題探求能力』の育成を目指す教育取組
―教育課程と教育課程外諸活動を統合するDIY教育システムの構築―」
安田女子短期大学 秘書科長・教授 仁井和彦 氏
等の講演がある。
その後のグループ別研修では、私は、Aに参加をする。
内容は、
教学改革の方向や教学の管理・運営上の諸問題について
である。
その中では、
・第三者評価について
・教職員のモチベーションの問題
・学生の多様化への対応
・学生の満足度の問題
・学生による授業評価アンケート
などなど、多くのテーマーについて、情報交換とディスカッションが続けられる。
さて、学生の多様性。
毎年、新入生を対象に、学力テストなるものをしている。
数学(といっても、算数~数Ⅰ程度)と漢字力である。
結果は、惨憺たるもの。
・パーセントの計算が出来ない
・パーセントの濃度を変える問題は、全滅に近い
・指数は全滅
・1メートルは何ミリと訊くと、36000ミリなどと……
もちろん、出来る学生はできる。
うちが、短期大学になったころと比べると、標準偏差の裾野が広がっているのだ。
さて、そこで、大きな問題がある。
落第しそうな学生、定期試験を落とした学生などに、レポートを課したり補講をしたりする。
当然、教員は時間も労力もそちらに向けなくてはならない。
学生のレベルが下がったからと、講義のレベルも下がる。
黒板に、難しい医学用語の読みまで書かなくてはならない。
プリントは、毎年増え続け、キーワードだけで済んだ時代から比べると、まるで、小学生のドリルのようになっている。
と、出来る学生が飽きる。
本来は、高等教育機関なのだから、出来る学生を伸ばしてあげたい。
でも、教員の関心は,いかに落第や留年を防ぎ、休学や退学を減らすかに向いているので、放っておいても勉強の出来る学生さんは、放置プレイになる。
すまないとは思っている。
昔、10~20%のエリートだけが大学に進学した。
そして、今は、大学には50%以上の学生が進学する。
受験生の数よりも、大学の定員の方が多い。
ある意味、えり好みさえしなければ、誰でも入れる。
さてさて、先日のFDでも、「入学試験―入学前指導―入学後を円滑にすすめるために」をテーマに議論をした。
大学は、二者択一を求められている。
・入学試験でセレクションして、良い学生だけを集める
・誰でも入れる入学試験だけど、進級や卒業を難しくする
ステレオタイプの選択だ。
残念ながら、玉虫色の選択では、どっちつかずで、教育そのものが崩壊してしまうかもしれない。
なかなか、難しい。
この研修会では、他の大学が、どのようにしているのか、情報収集をしてきたいと思う。