連休後半は、京都の北部を目指します。
 端午の節句に丹後半島です(笑)。

 3日夜。
 浜松町からバスに。
 4日の明け方、まずは、舞鶴市へ。
 北近畿タンゴ宮津線で、宮津を経由して、今度は、北近畿タンゴ宮福線で大江に。
 ってことで、足を探します。
 ところが、大江山に向かうバスは一日に数本。
 なんと、大江山ロッジへ行くバスは出たばっかりで、次のバスは3時間後って……。
 タクシーと思ったら乗り場はありますが、影も形もありません(泣)!
 そこで、駅員さん件、売店のお姉さんに訊くと、タクシー会社に電話をしてくれるが、出ません。
 営業前のようです(ということがあるのですね……)。
 と、すかさず、運転手さんの自宅に電話(ををっ!)。
 出勤前の運転手さんを呼び出して、町に1台しかないタクシー(って、凄い!)で大江山の麓の、大江山鬼嶽稲荷神社へ向かいます。
 大江山口内宮駅からは、登山口まで歩いて10キロですので、時間の節約です。

山田隆文の歯医者さん日記


 登山口には大江山鬼嶽稲荷神社。
 休憩所とけっこう立派なトイレがありますが、人の気配はありません。
 荒れ果てた神社ですが、由緒正しき伏見稲荷の末社です。
 登山道は、この左にあります。

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 大江は、平安時代に鬼が住んでいたところ。
 大江山の鬼の親分、酒呑童子がいました。
 酒呑童子は新潟出身。
 弥彦山から、悪さをして、大江山に逃れてきました。
 ここで、鬼どもを集めて一大勢力に。
 そして、若い女の子が大好き(誰かさんみたいとは言わない)。
 京の町からさらってきては、お酌をさせたり、食べちゃったり(って、本当の意味でお食事に……)。
 そこで、源頼光、四天王(渡辺綱・坂田金時・卜部季武・碓井貞光)と藤原保昌の6人で、鬼退治に行きます。
 坂田金時のご幼少時の名前は、あのまさかりを担いで熊にまたがる金太郎(サラリーマンではない、念のため)!
 実際は、八重桐と、宮中に仕えていた坂田蔵人の子。
 それを、足柄山を訪れた源頼光と出逢って、母にいわれを聞き、自分の部下にしました。
 渡辺綱は、羅生門で酒呑童子の手下の茨木童子と戦ったことでも有名(長唄の綱館)。
 羅生門で鬼が出ると聞いた渡辺綱は、若い女に化けた茨木童子におそわれ、その手を切り落とします。
 と、ある日、老婆が、土産話に鬼の腕を見せてくれと館を訪れます。
 そして、腕を見た瞬間に、鬼の姿に戻った茨木童子は、腕をつかむと、天井を破って逃げ出しました。
 その茨木童子、源頼光の子供である源頼国率いる軍に、1000人の鬼をたばねて鬼ヶ城山で出迎えます。
 しかし、破れて敗走。
 酒呑童子は、住吉・熊野・八幡の神々の力で源頼光に首をはねられました。

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 ゴールデンウィークですが、山は静かです。
 山頂まで、誰とも出会いません。
 山頂からは、バードウォッチングらしい3人が下山してきます。
 山頂には、無線をしている一人の男性が。
 「おはよう」と言っても、返してくれません。
 目の前の生身の人間よりも、無線の向こうのコミュニケーションが大事なようです(笑)。
 山頂の仙丈ヶ岳から鳩が峰を経て、休憩所へ。
 ここには、数台の車が止まっていて、子供連れなど、数組の登山客とすれ違いました。
 さて、ここから、ひたすら5キロの下山です。
 
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 岩の固まりが、鬼に見えたりして(笑)。

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 そして、麓の大江山グリーンロッジで山菜うどんを!
 隣の日本の鬼交流博物館の周りのかわいい鬼さん達を見ました。

 午後は、麓の観光へ。
 一日数本の町営バス(といっても、バンです)を貸し切り状態(乗客はわたしだけ)で、大江山口内宮へ向かいました。