http://books.rakuten.co.jp/rb/遺体鑑定-歯が語りかけてくる-鈴木和男(1927-)-9784062096744/item/1055334/
まだまだ、揺れていますね。
夕べは、福島で震度6弱。
今朝も、長野県境で震度5弱。
と思ったら、すぐに、千葉で震度5弱、そして、午後には福島でも。
圧力の解放された北米プレートが、まだまだひずみを調整しています。
さらには、福島原発事故は、チェルノブイリと同じレベル7に!
前にも書いたと思いますが、基本的には、放射線量は蓄積として計測します。
報道では、単位が錯綜しています。
・毎秒 …… ベクレルです
・毎時 …… シーベルトで使っています
でも、実際には、短時間であろうと長時間であろうと、全部で浴びた量です。
ですから、一個一個の放射性物質を取り上げて、一個では、「ただちに問題が……」というのは、言葉のあやです。
私たちは、
・空気を吸い …… 空間放射線
・水を飲み …… 水道汚染
・食物を食べ …… 野菜や魚
・土壌から …… 土に降り積もった放射性物質
それぞれの、合計の被曝を受けています。
一部では、ついに、ストロンチウムも見つかってしまいました。
残念ながら、その土地には、しばらく(地球的規模での長さですが……)住めません。
チェルノブイリの立ち入り禁止が解けたのが、30年ということを考えても、人の一生から見れば、長いです。
さて、まだ、多くの方が行方不明です。
そして、見つかったご遺体も、それが誰なのかわからないということ。
スマトラ島の洪水では、ずっと早く進みました。
なぜなら、住民が指紋などを登録をしていたからだそうです。
でも、日本人では、その習慣はありません。
と、頼りになるのは、歯です。
法医学というのは良くきくと思います。
テレビドラマなどにもなりました。
でも、法歯学はあまり聞き慣れないかもしれません。
日本では、東京歯科大学と日本大学歯学部にしかありません。
おそらく、両方の医局の先生方は総動員で、東北に詰めていると思います。
日大には、同級生も居ます。
そんな、東京歯科大学の先生の書かれた本があります。
歯を使って、どのように身元を確認していくか、生々しいドキュメンタリーです。
心の弱い人は読まない方がいいかもしれません。
ちなみに、アメリカでは、歯に、IDを埋め込むのが流行っています。
メタボン(セラミックの人工歯)などに、彫り込んだりします。
と、身元確認が簡単になります。
まあ、トム・クルーズの「マイノリティリポート」のような、どこへ行っても、プライバシーが無くなってしまう世界も困りますが……。
でも、一刻も早く、ご家族の元に帰れるといいですね。