これは、私の描いたイラスト。
ちょっと、エジプトイスラム風なので……。
フェイスブックを作ったマーク・ザッカーバーグを描いたソーシャルネットワークを見てきたばかりだが、世界は、狭くなった。
ネットで、アフリカのチュニジアが崩壊した。
23年間続いたベンアリ(Zine el Abidine ben Ali)大統領が、ツイッターなどのネットを通して、デモが起こり、政権交代をせざるを得なかった。
その動きは、アフリカ各地の国に飛び火する。
今、話題の中心はエジプト。
40年続くムバラク大統領が、次の選挙には出ないと行ったが、それでも、百万人規模のデモが収まらない。
ついに、アメリカ大統領のオバマ氏までも「やめたら」発現。
残念なのは、デモで大事なミイラなども破壊されてしまったこと。
一方、日本では、大相撲が揺れている。
これまで、うやむやになっていた八百長問題が浮上した。
これも、ネットである。
別件で調べていた携帯電話の削除されたメールから、八百長を疑わせるものが見つかった。
ついに、60年ぶりに大相撲中止が決まる。
先の、おせち料理の問題もそうだ。
簡単に言うと、私たちの意識の拡大が招いた(ある意味、良い)結果である。
一対一の場合には、負けた方は泣き寝入りである。
情報のない方が負けである。
相撲の世界も、エジプトなどの長期政権などの世界も、そして、お隣の北朝鮮なども、情報を封鎖し、閉鎖されたコミュニティであった。
狭いコミュニティの中では、不思議な常識がある。
でも、他を知らない。
だから、「それが当たり前である」と、思っている。
不満を持っても、説得されるか、あきらめるか、あるいは、村八分になるかである。
横溝正史とか江戸川乱歩など、どろどろした作品の主題だ。
ほんのちょっと前の日本だって同じである。
面白いことに、あるコミュニティの常識は、別のコミュニティには通用しない。
日本人と他の国人々の常識が違うようにである。
でも、知らなければ、表面的には平和である。
鎖国中の日本である。
でも、黒船が現れた。
これまでの常識が通用しない。
メンタリティも違う。
無理矢理、別の見方をしなければならない。
そして、日本は開国し、高度成長を遂げた。
「視界を広げよ!」と、無理矢理こじ開けられた感じだ。
まだ、世界は狭かったのに。
なにしろ、国内の通信(飛脚)ですら、何日も走らなければ情報が届かない時代である。
そして、今。
インターネットで世界は狭くなった。
世界の隅々のことが、一瞬で世界中に伝わる。
古いコミュニティの指導者は、必死で隠そうとするが、もう遅い。
客観性を身につけた人々は、自分の政権と他の政権を、否応なしに比べる。
良いところも、悪いところも見えてくる。
と言う具合である。
もっとも、意識が拡大するのは、エリクソン始め、多くの心理学者の言うところである。
だって、生まれて母と子、家族、家、保育園や幼稚園、学校、お友達、大学、日本、世界……。
私たちは、普通に意識を拡大する。
これを止めることはできない。
さて、名古屋では、改革を訴えた長河村たかし氏が、トリプル選挙を制した。
日本も変わり始めていくのだろうか?
少なくとも、50年以上続いた自民党政権が終わりを迎える。
でも、慣れない民主党が四苦八苦している。
歯医者さんもまた然り。
歯科業界、或いは、自分の歯科医院しか見えていないんじゃありませんか?
でも、ちょっと感じた。
日本の政治家は、日本人ではなく、政党人だ。
意識がそこで止まっている。
昨年のNHKの大河ドラマの主人公の坂本龍馬のように、世界規模でグローバルに物事を見られる政治家がいない。
もっとも、世界だって、まだまだ、自国人ばかり。
地球人にならなくちゃ!
ちなみに、私は「どこの出身?」と訊かれると、「宇宙人」と答えている(笑)。
お後がよろしいようで。