$山田隆文の歯医者さん日記


 就職大氷河期だそうです。
 大学・短大生の就職内定率(昨年12月1日現在)が、
・大学生は68.8%(前年同期比4.3ポイント減)
・短大生が45.3%(同2.1ポイント減)。
 3月末の最終就職率が前年度を下回る恐れもあるそうです。
(http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=1472202&media_id=2&m=2&ref=news%3Aright%3Aaccess)

 大変な時代になりました。
 有人の息子も、昨年就職をしました。
 本当に、ものすごい数の就職試験を受けてして、大変だったと聞いています。

 ごめんなさい。
 と答えるしかないんでしょうか?
 歯科衛生士さんには、就職氷河期という言葉がありません。
 今年も、5倍以上の求人が来ています。
 東京では、20倍以上の求人の来ている学校もあるそうです。
 東京都内の歯科医院は1万件。
 歯科衛生士登録をしている歯科衛生士さんの数は、それより少ないんです。
 歯科医院には、歯科衛生士さんが必要です。
 いないと、歯科衛生指導料などが算定できません。
 一件に一人というわけではありませんので、必要な歯科衛生士さんの数は1万×数倍。
 毎年、7000人程度の歯科衛生士さんが国家試験に合格をします。
 でも、結婚退職も多いので、いつまで経っても人手不足。
 ですから、この時代でも売り手市場。

 一方で、大学卒の初任給はようやく上がりそうな気配。
 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110113-00001149-yom-bus_all
 でも、「三菱東京UFJ銀行は13日、今年4月に入行する大卒総合職の初任給を3万1000円引き上げて20万5000円とする方針を固めた。」とあります。
 
 地方は別として、東京から求人票を見てみます。
 22~23万が当たり前。
 25万円も。
 すごい所では、28万円もありました。
 地表から上京したら住宅手当5万円、なんてところも。
 ある卒業生は、時給1800円で働いています。
 さらに、年々、値上がり傾向です。

 ただ、銀行などと比べて、あとの給料の伸びは少ないです。
 歯医者さんの多くが個人事業ですので、どうしても頭打ちになります。
 もっとも、カリスマ歯科衛生士さんと呼ばれる人たちは、年収1000万円という噂も聞いています。

 ところが、歯科医師です。
 ここは、ちょっと苦しいです。
 バイト代を見ます。
 私が大学院の時にアルバイトをしていました。
 20年経って、アルバイト代は変わっていません、というか、下がっています。
 新卒の研修を終わったばかりの歯科医師。
 初任給は20万円以下なんてのもあります。
 歯科衛生士さんよりも安いんです。

 某卒業生です。
 彼氏は、研修医を終わったばかりで上京した新米歯科医師。
 こんな風に嘆いていました。
 「彼の基本給、あたしより安いんだけど。結婚できない!」