$山田隆文の歯医者さん日記


 大掃除の切りがついたので、スポーツクラブへ行く。
 東京は晴天。
 煩悩の数の10倍の1080メートルばかりを泳ぎ、新書版の本を2冊読破。

 さて、煩悩などと言う言葉が出た。
 これは、自分の経験だから他の人に当てはまるかどうかはわからないが、泳いでいるときには、何も考えていない。
 ただ、泳いでいる。
 面倒くさいことは考えていない。
 地上で、一生懸命、無心になろうなろうと思っても、次から次へと色々な考えが頭に浮かんでしまう。
 でも、ただ、泳いでいる。
 だから、時々、空いているプールに向かう。

 山に登るときもまた同じである。
 有名な登山家が、「なぜ山の上るのか?」と訊かれて、「そこに山があるからだ」と答えたと言うが、まさにその通りである。
 ピークハンターも、100名山を目指す人がいるかもしれないが、ただ、上るのである。

 老子や荘子の世界では、ただ、あるのである。
 お釈迦様も、同じことを言ってた。

 今年も、残すところあと4日。
 煩悩を一つずつクリアせねば!