と言う話になるかもしれません。

山田隆文の歯医者さん日記


 これは、私の東京の部屋から見た富士山に沈む今日の夕日です。
「富士山の見える部屋に住みたい」と思ったから、ここに住んでいます。
 本当です。

 あるとき、借りているマンションが、「都合により、契約は、今度の書き換えまでにして欲しい」と言ってきました。
 仕事の関係で、マンション全体を見直すのだそうです。
 期限は半年しかありません。
 確かに、南向きなんですが、2階ですので、隣の建物が邪魔で、見晴らしが悪いのは嫌だなと思っていました。
 といって、当てがあるわけではありません。
 引っ越しにだって、新しいマンションを探して、賃貸し契約をするのにも、保証人をお願いしたり、敷金や礼金などのお金も手間もかかります。
 と、通勤の途中で時々目に入った建設途中のマンションがあります。
 そういえば、数日前にチラシが入っていたような気がします。
 頭金0からでも大丈夫と書いてありました。
 一応、問い合わせをしてみます。
「最後の一部屋がありますよ」とのこと。
 見に行きます。
 と、富士山が見えるではありませんか!
 ここに住みたい、と思いました。
 でも、預金通帳を見てみると、ちょっと、資金が足りません。
 マンションを買うには、ローンだけではなく、信用保証協会や登記書類を作るために行政書士にお願いしたり、火災保険に入ったり、いろいろとお金が掛かります。
 節約すれば暮れには何とかなりそうと、計算をしました。
 ダメ元で「三ヶ月待って」と聞くと「OK」とのこと!
 そして、その年の12月24日、クリスマスイブに入居をしました。
 前に住んでいたマンションのオーナーにも喜ばれ、敷金も全額返して貰いました。
 今では、四季折々の富士山の姿を楽しんでいます。
 ときどき、年賀状に使ったりもします。

 だから、思ったことは現実になるんです。

 ところがです……。
 私たちの仕事では、ブラッシング指導をします。
 指導です。
 やな言葉ですね!

 そんなとき、こんな風に言ってしまいます。
「歯を磨かないと、むし歯になってしまいますよ!」
「タバコを辞めなさい」

 これって、うまくいくと思いますか?
 まず、だめです。

 人の記憶は、言われた言葉、思った言葉、経験したことで決まります。
「歯を磨かないと」というマイナスの表現と、「むし歯に」というマイナスの表現が重なると、さらにマイナスになります。
 かけ算のようにはいきません。
「タバコを辞めなさい」
 今度は、「タバコ」と、「辞める」に固執してしまいます。
 マイナスの表現を打ち消すというのは、心理的には意味がありません。
 ですから、こう言い換えます。
「歯を磨くと気持ちいいよね。一生、自分の歯で美味しいご飯を食べよう」
 になります。
 いかがでしょうか?
 意味は同じです。
 でも、受け取り方は180度違いますね。

 新潟県歯科医師会の講習会では、ネガティブ表現のポジティブ表現への言い換えも練習しました。

 さて、日常ではどうしたらいいでしょうか?

・夢を形にしてみる
  文章でも、イラストでも、写真もいいです。
  目に見える場所に張っておいてください。
  って、これは、たぶん、誰でもやった記憶があると思います。
  受験の時に、「合格!」とかいろんなところに張ってませんでした?
・物事はポジティブ表現
  「~できない」じゃなく、「~できる」に言い換える
  簡単なことからでいいから、できることを見つけて、小さな達成感を積み重ねです
・良い体験をする
  自分の心と体にとって、気持ちの良いことをやってあげてください。
  ただし、無理はしないこと。
  簡単なことからで結構です。
  難しいことや、条件付きはダメです。
  たとえば、「今度休みが取れたら、温泉に行こう」と考えたとします。
  でも、休みが取れたらという条件です。
  休みが取れなければ、温泉には行きません。
  自分で、自分を裏切っています。
  私たちは、これを積み重ねてしまっています。
  ですから、思ったことに、心も体も素直に反応できません。
  まずは、心を体に信じて貰いましょう。
  まずは、近くでいいので、いいところで、ホスピタリティ体験をしましょう。

「えっ、お金がない?」
 では、今日の格安ホスピタリティ体験をご紹介します。
 時間は約3時間。
 資金は、交通費が800円(地下鉄片道190円+京葉線JR210円)に、食費が1200円です。
 それくらいは、なんとかなりますよね。

山田隆文の歯医者さん日記


 ホスピタリティの代表はディズニーランドです。
 入るには5800円かかります。
 でも、ホテルに入るだけなら、基本的にはただです。
 本当は、映画を見ようと思って、イクスピアリまで来たのですが、見たい映画と時間も合わないので、お散歩に変更しました。
 で、ディズニーランド前の、ディズニーランドホテルです。
 吹き抜けのロビーで、ふかふかのソファに座ってのんびりしているだけでも癒されます。
 で、これは、ドリーマーズラウンジで食べたケーキセットです。
 ケーキは6種類から選べます。
 そして、コーヒーか紅茶も選べます。
 もちろん、コーヒーはおかわり自由。
「もう結構です」と言うまで、「お代わりはいかがですか?」とサービスをしてくれます。

山田隆文の歯医者さん日記


 雰囲気は、こんな感じ。
 いいですね。
 ごめんなさい、映ってしまったスタッフ(ディスニーではキャストと言います)の方、まずかったら消しますので、ご連絡を!
 キャラクターは映していないからいいかと思うんですけど……。

 近所の、せせこましい喫茶店でケーキセットを頼んでも、最近は1000円近くもする時代です。
 席も狭いし、混雑もしているし、当然、サービスもホスピタリティもいいとは言いがたいこともあります。
 時には、嫌な思いをすることもあります。
 と、それは、せせこましい、いらしらとした、怒りを感じる自分に蓄積されていきます。
 人は、「嫌だ!」「嫌だ!」と思っていると、逆にそれに捕らわれてしまって、ある日、同じ事を誰かにやってしまっている自分に、はたと気がつきます。
 まあ、気がつかない人の方が多いので、困ったものなんですが……(笑)!
「今の自分は、本当の自分じゃない!」と、気がついた人は、それだけで100歩前進ですので、ご安心を。

 ということで、2000円でいい気持ちになった一日でした。

 いい気持ちを積み重ねていくと、自分自身の中にも、いい気持ちが積み上げられていきます。
 と、いつしか、他の人をいい気持ちにさせている自分に気がつくでしょう。

 あなたなら、どちらを選びますか?
「あの人、嫌!」「近寄りたくもないわ」「ぜったい、一緒に仕事したくない」と言われたいですか?
 それとも、「いっしょにいたい」と言われたいですか?

 ちなみに、私の研究室は、いつも学生であふれています。
 最高記録は24人です。
 別に質問に来るだけではなく、だべったり、悩みを話したり、マンガや本を読んだり。
 そして、だれも、肩に力が入っていません。
 いつもの自分を出しています。
 別に、学生に「来い!」なんて言ったことは一度もありません。
 自然に集まってくるんです。
 私は、何もしていません。
 せいぜい、お茶とお菓子を用意するくらい。
 みんな、昼休みになると、お弁当を持って、「一緒に食べよう」と言ってやってきます。
 学年も、卒業生も関係ありません。
 入り乱れています(笑)。

 さあ、私の同僚達です。
「いつでも、研究室へいらっしゃい」と学生に言っています。
 でも、来ません。
 来ないから呼び出しです。
 と、学生さんは、部屋に入る前に、ため息をついて、意を決してノックをします。
 滞在中も、肩に力が入っています。
「また、来てね」と言っても、来たくありませんね(笑)!

 まるで、二極化した歯医者さんのようですね(大笑)。

 秘密なんてありません。

 「ザ・シークレット」では、まるで秘密のように書いてありますけれど、秘密ではなくては、アイテムとして、そこに転がっているんです。
 スーパーマリオだって、ドラゴンクエストだって、ファイナルファンタジーだって、アイテムがあります。
 見えるか、見えないか。
 気がつくか、気がつかないか。
 それだけなんですね。

 キリスト教では、人間はエデンの園を追い出されたように書いてあります。
 でも、エデンの園が無くなったんでしょうか?
 神さまもいなくなったんでしょうか?
 いますよね!
 ちゃんと、フォローしています。

 神さまは、こう言ったじゃないですか!
 世界を創り、自分と似せて人間を創って「よし」って!
 人間には、選択する自由をくれたんですよ!
 良いアイテムも、悪いアイテムも、みんな「よし」なんです。
 選ぶのは、自分自身。

 さて、昔の偉い人がこう言いました(すみません、誰か忘れました)。
 不幸だ不幸だと言っている人。
 ただ、太陽に背中を向けているだけなんです。
 影の部分だけを見ているんです。
 でも、太陽そのものが無くなってしまったわけではありませんね。
 太陽があるから、影ができるんです。
 太陽の光は、誰の上にでも平等に降り注いでいます。
 でも、気がつくか気がつかないか、見えるか見えないか、だけなんですね。

 そのためには、
・「今」
・「自分の現実を創る」
ところから、スタートしてみてください。