http://www.jda.or.jp/
9月9日(木曜日)・9月12日(日曜日)、新潟県歯科医師会(http://www.ha-niigata.jp/)の依頼で、日本歯科医師会がこれから始めようとしている「標準的な成人歯科健診・保健指導マニュアル」の講師として、総勢100人余りの歯科医師の先生方や歯科衛生士さんにお話をしてきました。
どこが、新しいのかというと、これまでの歯科健診は、患者さん(病気が見つかるまでは受診者)が歯医者さんに行って、口を開けて、歯医者さんが「ここむし歯ですね、歯石も付いてますね」とチェックして、必要があれば、指導や治療をしました。
でも、時代のニーズに合わなくなってきています。
8020運動は、「80歳でも、20本の歯を残そう」ですね。
http://www.8020zaidan.or.jp/
でも、どちらかというと、歯科医療側が主導です。
でも、今は、健康日本21です。
http://www.kenkounippon21.gr.jp/
健康日本21の趣旨にはこう書かれています。
「第一 趣 旨
健康を実現することは、元来、個人の健康観に基づき、
一人一人が主体的に取り組む課題であるが、
個人による健康の実現には、こうした個人の力と併せて、
社会全体としても、個人の主体的な健康づくりを支援して
いくことが不可欠である。」
つまり、こういうことです。
「健康を守るのは、それぞれの人の取り組むことです」
「社会(医療側)は、これを支援しましょう」
歯の健康も、本来は、それぞれが自分で守るものです。
で、歯科医師や歯科衛生士は、それを支援(サポート)しようなんですね。
その考えに基づいたのが、この健診です。
ということで、まずは、
・患者さんがアンケートに答える
・歯科衛生士さんが情報提供する
・患者さんが、自分で行動変容できるように行動目標を立てる
・それを、実現できるように歯科衛生士さんがサポートする
です。
治療ではなくて支援です。
患者さんの行動変容の前に、「ブラッシング指導」なんて言葉になれてきた私たち自身が行動変容しなくてはなりません。
ということで、患者さんの行動変容を促すための、アサーティブ・コミュニケーションや、コーチングのテクニックについての口臭を3時間ほどやってきました。
すごいなと思ったのが、普通の講演会であれば、寝ている人もあるし、おしゃべりをする人もいます。
でも、みなさん、非常に熱心に聞いていただけました。
日本の歯科医療業界も、ちょっと、安心と思いました。