$山田隆文の歯医者さん日記

 昨日は参院選。
 昨年の衆議院総選挙では歴史的勝利の民主党も、参院選では過半数を維持することができませんでした。

 先日の、シンポジウムで、慶応大学の安西祐一郎氏はこんな風におっしゃっていました。
 「日本は、ベルリンの壁の崩壊から現在に至るまで、外に目を向けてこなかった。失われた10年、20年である。」

 選挙のための、付け焼き刃のマニフェスト。
 候補者の訴えるのは、グローバルな話ではなく、地方の話であり、別の政党の批判。
 欧米の選挙では、何年もかけてマニフェストを作ります。
 アメリカ大統領選挙では、1年をかけて十分に国民の意を問います。
 欧米のほとんどは、長期政権です。
 でも、日本は、この数年で、何人の首相が替わったでしょうか?
 そのたびに、言うことが変わり、政策が変わります。

 いろんな弊害が起こりますね。
 後期高齢者の問題も、他の大きな政局の変化のニュースに隠されて、知らないうちに、マスコミでもあまり報道されないうちに、法案が通りました。
 施行されるのは数年後。
 もう、政権は交代をしています。
 実際に、やってみると、いろいろな現実に即さない問題が起こります。
 さて、改法をしようと思っても、膨大な時間がかかります。

 ものから人へといったり、一度辞めた公共工事を再開したり……。

 さて、デュポン株式会社取締役社長天羽稔氏はこういってました。
 300年の歴史のある会社です。
 その歴史のなかで、取扱商品も変化しています。
 火薬の製造から、自動車産業、医療、エレクトロニクスまで、多岐にわたります。
 http://ja.wikipedia.org/wiki/デュポン
 そして、「100年先を考えた会社のあり方」を考えているそうです。

 政治家さん達は、日本の何年後を見ているのでしょうか?
 次の選挙???
 それとも、50年後、100年のの日本のあり方?

 同じ事は、大学にも言えます。
 ブランド価値のある大学は、変化の中でも、きちんと、自分のコンセプトを代々引き継いできました。

 歯医者さんは……????
 患者さんの何年後を見ればいいんでしょうか?
 これは、また別の話。