ウインブルドンテニス、終わってしまいましたね。
 シャラポアは早々と敗れてしまいましたが……。
 女子の決勝では、シャラポアを破ったセリーナ・ウイリアムズが優勝。
 準優勝は21番シードから勝ち上がったダークホースのベラ・ズボナレワ。
 そのセンターコートの隣の第一コートでは……。
 ウインブルドンジュニアの決勝が!
 なんと、41年ぶりに日本人が決勝進出。
 残念ながら、敗れてしまいましたが、石津幸恵が準優勝しました。
 さらに。車いす部門(あるのはつい最近知りましたが……)では、国枝組が決勝進出。
 これも、残念ながら準優勝でした。
 一方、男子シングルスでは、第二シードのラファエル・ナダルが、ロジャー フェデラーを破って始めての決勝へ進出したトマーシュ・ベルディハを破り、1年ぶり、2度目の優勝!

 さて、ウインブルドンを見ていて考えさせられるのが、実力やワザはもちろん、その根底にある精神力です。
 サッカーやバレーボールなどと違うのは、コートの上では一人きり。
 コーチも観覧席で観戦です。
 もちろん、アドバイスは禁止。
 チームプレイにはチームプレイの良さがあります。
 歯科医療だって、歯科医師と歯科衛生士と歯科技工士と、受け付け事務や多くの方のチーム歯科医療ですので、連携は大事です。
 でも、こんな求人票をよく見ます。
 「協調性のある方」
 「コミュニケーションの取れる方」
 って、どんな意味なんでしょうか?
 
 「協調性」は、Yahoo辞書によると、「異なった環境や立場に存する複数の者が互いに助け合ったり譲り合ったりしながら同じ目標に向かって任務を遂行する素質。」とあります。
 出典:http://dic.yahoo.co.jp/search?ei=UTF-8&fr=top_ga1_sa&p=協調性

 でも、多くの人は間違ったとらえ方をしていますね。
 「院長の指示に従うのが協調性だ!」
 非常に、儒教的な考えです。
 もし、院長が間違った判断をしたら、それにも従うのでしょうか?
 一つの例が、名古屋で起きたインプラントの使い回し事件。
 だれかが、声を上げていれば、未然に防げたかもしれません。

 さて、昨日は、進研アド主催の「社会から求められる大学の人材養成とその教育力」というシンポジウムに参加をしてきました。
 基調講演は、もと、慶應義塾大学の学長、現慶應義塾学事顧問・慶應義塾大学教授の安西祐一郎氏。
 「日本の高等教育はどこに行くのか?」-環境変化の時代を生き抜く大学のあり方-というお話でした。
 パネルディスカッションは、Benesse教育研究開発センター主席研究員山下仁司氏と、東洋大学学長竹村 牧男氏、明治大学学長納谷廣美、デュポン株式会社取締役社長天羽稔氏のご高名な方々でした。
 テーマに沿って、受け入れる企業としてはどのような人材を求めているのか、そして、それを送り出す大学側はどのような教育をしなくてはならないのかというディスカッションでした。
 企業側は、コミュニケーション能力を含む、ジェネリックスキルを求めている。
 でも、そのコミュニケーションという解釈ができていない。
 話すこともコミュニケーションであれば、聴くこともコミュニケーション。
 むしろ、ぼくとつなコミュニケーションの方が、一理あることもある。

 その一つの例としては、昨年の3月にNHKで放送された、「宇宙飛行士はこうして生まれた~密着・最終選抜試験~」です。
 http://www.nhk.or.jp/special/onair/090308.html
 最後の決め手は、グループワークで、一つのミッションを完成させます。
 もちろん、始めから積極的にしゃべって、イニシアチブを取ろうとした人もいます。
 どんどん、アイディアを出す人もいます。
 そして、選ばれたのは、こんな人でした。
 その人は、最後までディスカッションを静観していました。
 アイデアが出尽くし、ディスカッションが暗礁に乗り上げたとき、その人が、ぽんと一言発しました。
 そして、ミッションがスムーズに流れました。
 そこを、評価されたんですね。

 これも、また、コミュニケーションなんですね。

 さて、クインテッセンスの「歯科衛生士」の6月号に、うちの卒業生を載せています。
 秋の国際歯科大会の講演の宣伝ですが……。

$山田隆文の歯医者さん日記

 http://www.quint-j.co.jp/shigakusyocom/html/products/detail.php?product_id=1802

 ここでは、コミュニケーションのコツについてお話をする予定です。