http://books.rakuten.co.jp/rb/等身大で語るコンプライアンス講座-中村葉志生-9784887307896/item/5291362/
こんな本がありました。
前に、リーダーの器でない人がリーダーになったら、というお話を書いたと思います。
自由民主党と民主党のお話も書いたと思います。
そして、昨日、鳩山首相がだんだん壊れてきています。
アメリカ合衆国のオバマ大統領に「鳩山さん、あなたは同盟国の首相ではなかったか。核の傘をお忘れか。その上で、まだトヨタを買えというのか。鳩山首相を相手にしたのは、胡主席だけだ」と皮肉られ、ワシントンポストには「不運で愚かな日本の首相」と叩かれたことを受けて、「私は愚かな総理かもしれない……」なんて、半永久的に映像も記録も残る国会討論の場で言ってしまいました。
もちろん、一国の首相のストレスは私なんかの比ではないことは重々承知していますので、お疲れだと言うこともわかります。
でも、ですね!
結局は、民主党がマニフェストで言っていたことはなかなか実現しません。
だって、それまでは、外から見ていたことを、いざ、自分でやる立場になってしまったら、上手く動かないことを発見してしまったからです。
これは、仕方のないことです。
隣の芝生は青く見えます。
レストランで、隣の人の食べているものは美味しそうに見えます。
一方、自由民主党も、与謝野馨氏の「たちあがれ日本」や、舛添要一氏も離党して新党結成などと報道されて、分裂を始めています。
与党であったからという求心力が失われてしまったのでしょうか?
さて、問題は、自由民主党の皆さんも、民主党の皆さんも、自分の党のことしか見てないということです。
気になるのは、次の参議院選挙です。
議席の数です。
国民の代表としての国会議員と、小学校の教科書でも教えています。
オバマ大統領はどうでしょうか?
もちろん、アメリカ合衆国の国益が一番であることは確かです。
たしかに、ときどき失敗もします。
でも、国民皆保険の制度を立ち上げたり、ロシアとの核軍縮を考えたり、国家というれレベル、あるいは、地球レベルでの思考を行っています。
たとえば、今回、話題になっている普天間基地の問題。
日本の対応はこうです。
基地の土地を提供している地域住民の問題。
移設先の地域住民の問題。
ようやく、国防という意味での日米共同の問題。
まだ、アジア全体の平和であるとか、地球レベルでの安全の維持であるとかまで議論は及んでいません。
アメリカはどう考えているかというと、まず、地球レベルでの戦略を練ります。
どの地域に、どの部隊を配置すれば効果的に地球全体を守れるかです。
器の大きさを考えれば、一目瞭然ですね。
さて、問題は、この本にもある、「等身大」と、「コンプライアンス」です。
等身大というのは、自分を知ることです。
何ができて、何ができないのかと明確に判断できることです。
そうすれば、はったりで突っ張る必要もありませんし、自分のことを「愚かな」などと言わなくてもいいのですね。
コンプライアンスは法令遵守などと訳されていますが、簡単に言えば、約束を守ることです。
等身大の自分を認識していないから、守れない約束をしてしまうことになるのですが……。
でも、なかなか、等身大の自分をきちんと見ると言うことは難しいですね。
昨日の、NHKの歴史秘話ヒストリアでやっていた「一休さん」だって、若いときには落ち込んで琵琶湖に飛び込もうとしたくらいです。
そこで、気がつくか気がつかないか。
手放すか、手放せないかで、人生は決まってくるんですが……。