歯グッズの続きです。
やっぱり、職業病。
ネットで見つけると、つい買ってしまいます。
もちろん、主の目的は、泣いている子どものオペラント条件付け(operant conditioning)用です。
まあ、子どもにあげる前に、だいぶ同僚に奪われてしまいましたが……(泣)。
って、何かって?
アメとムチです。
つまり、「イイコにできたら、お駄賃が貰えるよ」です。
E. L. ソーンダイクによる試行錯誤学習の研究が元になっているそうです。
それをもとにB. F. スキナーによって定式化したものです。
道具的条件づけ、スキナー型条件づけまたはオペラント学習とも呼ばれています。
オペラントというのは、
「その行動が生じた直後の環境の変化(刺激の出現もしくは消失)に応じて、その後にその行動が生じる頻度が変化する行動をいう。レスポンデント行動(respondent behavior)とは異なり、オペラント行動には通常それを“誘発する”生得的な刺激(無条件誘発刺激)は存在しない。オペラント行動は個体が“自発する”行動である。」とウィキペディア(http://ja.wikipedia.org/wiki/オペラント条件づけ)にあります。
簡単に言うと、ある行動があります。
その行動が起こることによって、ほかの行動に影響を与えます。
歯磨きや、フッ素塗布がちゃんとできたら、お駄賃を貰える。
イイコにしようという、動機付けとして使用することができます。
スキナー箱や、トークンエコノミーや、いろいろな方法があります。
使い方によっては、良い方向に強化できたりもしますが、もちろん、間違った方向に使ってはいけません。
実際には、後者の方が多い気もします。
「イイコにしないと、怒られる。だからイイコにしよう。」
大事なことは、条件付けはポジティブな方向に使うことです。
たとえば、ジンクスなどもその一つかもしれませんね。
下駄の鼻緒が切れるとか、猫が顔を洗うとか。
もちろん、芸能人やスポーツ選手はげんを担いだり(験を担ぐと書きます:縁起を担ぐ)します。
あるとき、「A」ということをしたら、良い事が起こった。
だから、次も「A」をしよう。
笑い話もあります。
同僚ですが、ある時、あるパンツをはいて手術をしたら非常にうまくいった。
それから、ここ一発という難しい手術の時には、いつもそのパンツをはいてきます。
結構、ぼろぼろなんですけどね(笑)。