$山田隆文の歯医者さん日記

 http://books.rakuten.co.jp/rb/人は「感情」から老化する-前頭葉の若さを保つ習慣術-和田秀樹-9784396110529/item/4165961/
 和田秀樹さんの書かれた「人は「感情」から老化する-前頭葉の若さを保つ習慣術」です。

 まさに、そうだと思います。

 でも、日本人の感情表現って、変です。
 感情を出すことは美徳とされていません。
 でも、万葉集や源氏物語や枕草子や、日本の古典文学を読んでいると、非常に美しい感情表現がちりばめられています。
 日本人には、四季折々の自然や、人の気持ちを感じる感性が、そもそも備わっているのだと思います。
 でも、いつから、表現できなくなってしまったのでしょうか?
 最近の、芥川賞とか直木賞とか、そして、ベストセラーと呼ばれている本(ご本人が見ていたらごめんなさい、と先に謝っておきます)を読んでみても、感情移入がしにくいんです。
 何回も読みかえしたい、という本に、なかなか、巡り会いません。
 ちょっと、寂しいですね。

 さて、嫌な感情を表現して、あの人、嫌な人だと言われたくないという恐怖。

 日本人の感性は、恐怖に、押しつぶされてしまったのでしょうか?

 でも、こんな経験もあります。
 ある映画を観に行きました。
 と、ヤンキーなお兄さんが近くの席に座りました。
 映画も終盤にさしかかります。
 と、鳴き声が!
 そのお兄さんが、見事に泣きじゃくっていました。
 と考えると、まだまだ、日本人も大丈夫なようですね。

 さて、感性を育てる。
 なかなか、難しいことです。
 私は、小さいときから、おばあちゃんや母親が、絵本や童話を読んでくれました。
 たくさんの本にふれあい、小学校では、何冊借りたかという競争をしていたくらいです。
 今でも、本の虫です。
 家中に、本があふれています。
 たまに、お友達の家に行きます。
 何か変だな、と感じます。
 そこで、気がつきました。
 「ああ、この家って、本棚がないんだ!」

 感情を表現できない人って、他の人の感情を受け止められない人って、たぶん、本を読んでいないんでしょう。
 映画も見ていないんでしょう。
 そして、本気で、誰かとぶつかって喧嘩をしたこともないんでしょう。

 でも、昔のマンガやドラマに良くありましたよね。
 たいまんはって(古いですね)、お互いにボコボコになって、そこから友情が生まれる。

 まずは、たくさんの本を読みましょう。
 たくさんの映画を見ましょう。
 そして、いっぱいいっぱい、人生経験を積みましょう。
 泣いたり、笑ったり、怒ったりしてもいんですよ。
 そんな許可を与えてみましょう。