山田隆文の歯医者さん日記

 ディズニーシーのホテルミラコスタのベッラヴィスタ・ラウンジのランチ、おいしくいただきました。
 春休みの日曜日、無謀にも予約なしで行ったのですが、幸いなことに席を確保できました。

 さて、今日は「不変と変化のディズニーランド」などという難しいタイトルをつけてみました。
山田隆文の歯医者さん日記

 でも、固い内容にならないように、卒業生の購入したシェリーメイの一枚を。
 マゼランズのラウンジです。
 ここがディズニーシーだという喧噪を忘れさせてくる空間ですので、結構好きです。
 下のマゼランズには、秘密の部屋があるか?
 まだ、入ったことはありませんが……。

 さて、ディズニーランドのいい所はなんでしょうか?
 まさに、「不変」です。
 ランドなら、プロムナードを抜けると、目の前にシンデレラ城がある。
 シーなら、地球儀を背に、ミラコスタの通路を抜けると、メディテレーニアンハーバーが広がり、火山とお城の金色のドームが見える。
 そこに行けば、あのアトラクションがある。
 前に、あそこで、キャラクターに出逢った。
 他のアミューズメントパークとの違いは、細かい所にも手を抜かずに、一生懸命に作っているところです。
 たとえば、一見、ごつごつした岩でも、触ってみると、ちゃんと怪我しないように尖った所はまったくありません。
 ランドやシーの中から、外の景色が見えない設計も、素晴らしいです。

 さて、一方で、変化もあります。
 これも、自民党政権が民主党政権になってしまうような極端な変化ではなく、緩やかな変化です。
 ディズニーランドができたときにあったスカイウェイは、今はもうありません。
 マイケル・ジャクソンのキャプテンEOも今はやっていませんし、シンデレラ城ミステリーツアーも今は懐かしいですね。
 一方で、最近、モンスターズインクができましたし、その後にはシンデレラのフェアリーテイル・ホールが作られたり、ミッキーマウス・レビューがミッキーのフィルハーマジックに変わります。
 ディズニーシーにも、タートルトークが作られ、ジャスミンのフライイングカーペットが作られます。
 ディズニーの伝統の上に、少しずつ、工夫が、違和感なく付け加えられ得ていくのです。
 違和感なくというところが、素晴らしいですね。

 アトラクションなどの大きな変化でなくても、前回のダッフィーやシェリーメイ。
 アトラクションのちょっとした並び方の変かも目に付きます。

 たとえば、スチーマーラインの船の乗り方です。
 いままでは、一斉に扉を開けて、お客さん(ゲスト)を案内しました。
 でも、乗り降りの時、前の方から少しずつお客さんを誘導して、混雑の起きないようにしています。
 マーメイドラグーンの、アリエールの出るマーメイドラグーンシアターです。
 ここも、一斉に扉を開いて、お客さんを誘導していました。
 と、良い席を取りたいと、お客さんが走って危険です。
 数ヶ月ぶりに入ってみると、奥の扉から(お客さんが早く来た順に)少しずつ誘導して、混乱にならないようにしています。
 本当に、ちょっとした工夫かもしれません。
 でも、大事なことがあります。

1)誰かが、トラブルに気がついたんです
   一斉に扉を開けると、混雑する
2)それを、問題点として報告します
3)誰かが、解決法を思いついたんです
   扉を少しずつ空けよう
4)そして、他の人が、「いい考えだ」と、受け入れる余裕があったんです
5)そして、すべての従業員(キャストですね)に徹底されるんです

 いかがでしょうか?
 自分の所と比べてみてください。

1)誰かがトラブルに気がついた
 <ハードル1>気がつかないかもしれない……
   気がつくためには、素地が必要です。
   ルーチンワークの中で、それが当たり前だと思うと、世間や常識からずれていても気がつきません。
2)報告をした
 <ハードル2>報告できる雰囲気・環境ではないかもしれない
   みんな一緒が当たり前のコミュニティ。
   「協調性が大事」なんていいながら、裏面交流で「俺の意見に従えよ」ってことも。
   意見を言うだけで、変な目で見られる環境もあります。
3)解決法を見つける
 <ハードル3>見つけられないかもしれない……
   コミュニティの変な常識にとらわれていると、アイディアが生まれないかもしれない。
4)受け入れる余裕
 <ハードル4>批判的意見・革新的意見は受け入れられないかもしれない……
   意見は、どんなに良い意見であっても、批判に聞こえてしまいます……。
5)みんなで共有
 <ハードル5>共有できないかもしれない……
   新しい考え方が浸透するにも、時間が必要です。

 もちろん、ディズニーシーだって、「あれっ?」と思うこともあります。
 昨日は寒かったです。
 と、マーメイドラグーンの床の上には、寒さを避けて、屍累々。
 みんな、地べたに座り込んでいます。
 寝ている人もいます。
 そりゃあ、遠くから運転手を務めてきたお父さんは、お疲れでしょう。
 でも、あんまり、いい雰囲気ではありませんでした。
 それに、アトラクションに並ぶとき。
 やっぱり、寒いです。
 元気な、私でも手がかじかんでしまいました。
 防寒・防暑の導入も考えないと、お年寄りや子どもにはつらいですね。

 きっと、次の時には、解決してるに違いないと思いますが……?