$山田隆文の歯医者さん日記

http://www.amazon.co.jp/大失敗からのビジネス学-角川oneテーマ21-和田-一夫/dp/4047040991/ref=sr_1_7?ie=UTF8&s=books&qid=1269174461&sr=8-7
 失敗から学ぶ事って多いんですが……。
 前にも書いたかもしれません。
 でも、和田和夫さんのネタが出たので、「大失敗からのビジネス学」角川書店から。
 残念ながら、新刊はありませんので、中古で探すしかないんですが。

 さて、私たちは、失敗から学んできたはずです。
 でも、いつの間にか、失敗する事は悪い事のようになってしまいました。

 ある日の、診療室の出来事です。
 実習中の学生が、ちょっとした失敗をしました。
 だって、初めてです。
 完璧にできる方が奇跡的です。
 そのとき、先輩であるはずので歯科衛生士さんが言いました。
 「なんで、できないのよ!」
 そりゃあ、学生だからです。
 学生は、困ってしまいます。
 さらに、追い打ちをかけます。
 「この間、ちゃんと、教えたでしょ!」
 って、本当に、教えたんでしょうか?
 言ったつもりと、相手が受け取った事と、それを理解して、使える事とでは、行って帰るくらいの差があります。
 よほど、強い学生でもない限り、普通の学生は、泣きべそです。

 はいはいから立ち歩きをするときも、なんど転んだ事でしょう。
 自転車乗るときも、一生懸命練習をしました。
 逆上がりだって、スキーやスノーボードだって、私の趣味のパラグライダーだって、数限りない失敗をして、できるようになりました。

 でも、勉強や仕事の事だけ、どうして、一回で成功しないといけないんですか?
 誰が決めたんでしょうか?
 その先輩も、本当に、自分が学生の時や新人の時に、一回で完璧にできたんでしょうか?
 そんなことは、無いはずですね。

 発明王のエジソンだって、「発明は1%のひらめきと99%の失敗である」なんて言っています。

 でも、これは、仕方のない事なんです。
 自分たちが新人の時にも、同じように言われてきたんです。
 でも、他のやり方を知りません。
 代々、受け継がれてきた方法をやだ繰り返しているだけなんです。

 言いたい事を、相手に嫌な気持ちを与えずに伝える、アサーティブな方法というのがありますが、また、いつかご紹介します。

 さて、失敗する事を恐れると、余計に萎縮しますから、余計に、失敗をしてしまいます。

 まずは、失敗をしてもいいんだよと言う許可を与えてください。
 でも、失敗したら、次に失敗しないようにするには、どうしたらいいのか、きちんと考えてください。
 同じ失敗を繰り返す。
 これは、やってはいけません。
 失敗からも、何かを学び取れるんですよ。