$山田隆文の歯医者さん日記

 http://books.rakuten.co.jp/rb/怒ろう-パット・パルマー-9784770501677/item/1005198/
 パット・パルマーさんの書いた「怒ろう」です。
 径書房からでています。
 他にも、色々書かれていますが、結構お気に入りです。
 短い詩のような文章で、はっと感じされされる何かがあります。
 お疲れの方、ぜひ、お読みください。

 さて、「感情」関係をずーっと書いています。
 すみません、「歯」の話も書きたいのですが、また、おもしろエピソードがあって、機会がありましたら。

 老子から始まり、「感情を流す」なんて話になっています。
 
 日本人って、どうでしょうか?
 感情表現が下手くそですね。
 まあ、私自身もそうです。
 なぜなら、小さいときから、「我慢」だとか「忍耐」だとか、なんとなく、周りの人が感情を押し殺す所を見続けてきたからです。
 人のふり見て、それが当たり前だと染みついてしまったからです。

 でも、大きくなって、欧米人やアジア大陸系の人や、いろいろな民族の方と知り合います。
 「感情」表現にも、民族性があるのだなあ、と感心させられます。
 アメリカの知り合いに、久しぶりに会うとハグされます。
 (超巨大な男性ですが……(苦笑))
 日本人には、かなり照れくさいですね。
 感情表現もおおらかです。
 一方で、アジアの方は比較的心理状態を悟られまいとします。

 さて、わんちゃんだってねこちゃんだって、感情を表現します。
 嬉しいときにはしっぽを振り、怒ったときには歯をむき出してうなります。

 さあ、個人レベルで考えると、感情は出した方がいいです。
 でも、人間関係を考えるとどうでしょう?
 感情は、キャッチボールです。
 「感情」を出してしまった方は、すっきりします。
 問題は、「感情」を受け取った方ですね。
 良い感情ならいいんですが、ネガティブな感情だったらどうでしょうか?
 受け取った方は、それに対する「感情」がそこからスタートします。
 言った方はすっきりして居るんですが、聞いた方は溜まったものではありません。
 そこで、「感情」を切り返すと、喧嘩になってしまうかもしれませんね。
 だから、「感情」の出し方も考えないといけません。
 アサーティブコミュニケーションや交流分析などを応用しても面白いんですが、またどこかで解説をします。

 でも、まずは、今は「怒ろう」です。
 「怒り」のエネルギーは力を持っています。
 もし、これをため込んだらどうなるでしょうか?
 「怒り」はストレス刺激となります。
 脳下垂体からは副腎皮質刺激ホルモンがでます。
 副腎皮質ホルモンは、アドレナリンやコルチゾールを分泌します。
 これらは、属にストレスホルモンと呼ばれています。
 さて、そうなると、ストレス反応が起こるのですね。

 まず、アドレナリン。
 喧嘩のために身体が備えます。
・心臓がばくばく(心拍数が上がり、血圧の上昇)
・頭ははっきり
・顔は紅潮してきます
・筋肉には力がみなぎってきます
・でも、毛細血管は収縮し血行が悪くなります
 と、胃腸の結構も悪くなり、長くなると消化不良も……
・おしっこが近くなり、口が渇いてきます。

 たしかに、アドレナリンは火事場の馬鹿力を出します。
 車で言えば、アクセル踏みっぱなしです。

 でも、それって、どれくらい維持できると思いますか?
 数十分?
 数時間?
 数日?
 もう限界ですよね。

 と、コルチゾールは間接的に交感神経に作用します。
 交感神経を鎮静して、暴走しないようにします。

 さあ、車に置き換えてみましょうか?
 アクセル踏みっぱなしで、暴走中!
 ガソリンが切れました。
 エンジンオイルも焼き付きました。
 ぷしゅ~~~~~!

 「怒り」を感じることはOKです。
 ストレスを感じることもOKです。
 でも、ため込んでいると……。
 ということなんですね。

 「感情」は効果的に発散しましょうね。