昨日、歯科衛生士さんのためのコミュニケーション講習会を行いました。
 受講生は40名あまり。
 講師は、私と川崎律子歯科衛生士。
 前半は私が医療面接などの総論、後半は川崎先生に具体的なところをお願いしました。

 さて、歯科医療現場におけるコミュニケーションと言っても、いろいろあります。
・院長とスタッフ
・歯科医師とスタッフ
・スタッフ同士
  もちろん、先輩後輩があります
・歯科技工士さん
・業者さん
 そして、一番大事なものが患者さんとのコミュニケーション。

 これを、時と場合によって、きちんと使い分け(TPO)なければなりませんが、なかなか、難しいというのが実際です。
 ちょっとした気づきとトレーニングが必要です。

 たとえば、今回のバルセロナオリンピック。
 スノボードのハーフパイプの国母和宏選手が、せっかくのオリンピック選手の制服を、ラフな格好で着たまま空港に降り立ったと言うことで問題になっています。
 パンツを腰ばきして、ワイシャツの胸をはだけ、パンツから出して、ネクタイもだらっとしめて、サングラス姿。
 もちろん、若者ファッションとしてはかまわないと思います。
 原宿の竹下通りを歩いていれば全く違和感はありませんし、うちの男子学生も似たような格好です。
 でも、TPOだけなんですよね。
 私だって、普段はワイシャツの腕をまくって、カジュアルな格好ですが、時と場合によってはきっちりスーツを着て、革靴を履くことだってあります。
 日本代表として一応制服で、マスコミの前にさらされますから、そこだけはきちんとしたほうが、と言うのを本人ももちろん気づかなければいけませんが、同僚もアドバイスをしてあげれば良かったのかなと思います。
 もちろん、オリンピック村で私服の時でしたら、まったくOKだと思います。
 謝罪記者会見でも、「反省してま~~~す」。
 もちろん、スポーツですから、良い結果を残していただけると期待しています。

 さて、もちろん、歯科業界だってTPOが必要。
 清潔な白衣はもちろん、爪も切って、ぴしっとして患者さんに応対します。
 まあ、長く伸びた爪の間の汚れが見える手で、口の中を触って欲しくはないですよね!
 もちろん、お化粧もナチュラルメイクで、香水などもほどほどに。
 さて、最終的には、患者さんに選んで貰えるようなプロフェッショナルとしてのブランド力をつけなくてはならないのですが……。
 患者さんに、「また来たい!」と感じて貰うにはどうしたらいいか?
$山田隆文の歯医者さん日記

 http://www.quint-j.co.jp/shigakusyocom/html/products/detail.php?product_id=1741
 では、患者さんとのちょっとした雑談のも必要、と言う記事を書いています。
 でも、雑談できるようになるには、一般教養も、トレンディな情報収集も必要。
 歯の勉強だけをしていればと言うわけにもいかないのですね。

 ですから、「よく学び、よく遊べ」です。
 もちろん、情報を吸収できるためには、感性のレセプターをはぐくむことも忘れずに。