昨日の夕方、前のブログに書いた、日本放送協会(NHK)アナウンス室次長をされている渡部英美氏から急にお電話がありました。
実は、お知り合いになったあと、数年前に書いた本「でんたるみゅにけーしょんー歯科医療面接総論ー」(学建書院)をお送りしていたのです。
http://www.gakkenshoin.co.jp/113_1422.html
歯学部や歯科衛生士学科の学生さん向けに、最近、歯科医学教育の中でも始まった「医療面接」の基礎的な部分を、わかりやすく解説したものです。
簡単に言うと、患者さんとのコミュニケーションをどのように取るかです。
医療の世界でも、患者さんとのコミュニケーションをどう勉強したらいいのかというのかは、大きなテーマです。
実際に、私たちは、先輩の患者さんに接する姿を見て学びました。
でも、最近は、見ていても、何も見えない学生さんや医療スタッフが居ます。
感性が乏しいのでしょうか?
感性というのはホルモンみたいものです。
成長ホルモンは成長ホルモンのレセプター(受容体)があって始めて機能します。
でも、レセプターが無かったり発達していなければ、いくら成長ホルモンを投与してもまったく効き目がないのですね。
その、ホルモンとなる本や事例は、見渡せばたくさんあります。
いろいろな材料がまわりじゅうにあふれています。
でも、『見たい』と思わなければ見えません。
それを感じる『感性』が無ければ見えません。
メガネが曇っていれば見えないのと同じです。
でも、どうやったらメガネの曇りを取れるのか?
その方法は確立していませんでした。
日本にある医療面接(英語のメディカルインタビューを無理矢理翻訳したので、おかしな日本語になってしまいました)の教科書の多くは、海外のものを翻訳しただけですので、日本人の民族性にはちょっと合いません。
たまたま、学建書院の編集の大崎真弓様にお話をしたところ、まとめてみようと言うことになりました。
おかげさまで、版を重ねて第2版を2007年に発行できました。
そんな本ですが、渡部氏はこう言ってくださいました。
「私たちがやっていることと同じ方向です。
傾聴から入って、具体的なところ、そして気持ちまで入っていく。
非常に良くまとまっていますね。」
NHKと言えば、話すことのプロフェッショナル中のプロの集団。
その全国のアナウンサーをまとめていらっしゃる方に、そんな風に言っていただいたのは、原稿をまとめて7年以上経ちますが、非常にありがたいことです。
医療面接という言葉を知らない同僚からは、「難しい本だね」と言われたこともあります。
少なくとも、考えていたことは間違いでは無かったと、お墨付きをもらったような気がしました。
それは、どういう事かというと、
『コミュニケーションに、医療の現場も何もない』
と言うことです。
この本の中で伝えたかったことは、コミュニケーションを行う場所が、ただ、病院になっただけ。
医療従事者と患者という立場関係になっただけなんだということなんです。
さてさて、世の中は、「お医者様」と呼ばれたり、今度は、逆に「患者様」と呼んだりします。
なんで、そんなに取り繕って医療が行われなければならないのか?
私は、こんな気持ちで歯科治療をしています。
『お友達の歯を治している、健康を守っている』だけなんです。
そうするだけで、無理に突っ張る必要もないし、卑屈になる必要も、緊張することもありません。
そんなエピソードは、また、別のところでご紹介してみたいと思います。
みなさまは、いかがでしょうか?
実は、お知り合いになったあと、数年前に書いた本「でんたるみゅにけーしょんー歯科医療面接総論ー」(学建書院)をお送りしていたのです。
http://www.gakkenshoin.co.jp/113_1422.html
歯学部や歯科衛生士学科の学生さん向けに、最近、歯科医学教育の中でも始まった「医療面接」の基礎的な部分を、わかりやすく解説したものです。
簡単に言うと、患者さんとのコミュニケーションをどのように取るかです。
医療の世界でも、患者さんとのコミュニケーションをどう勉強したらいいのかというのかは、大きなテーマです。
実際に、私たちは、先輩の患者さんに接する姿を見て学びました。
でも、最近は、見ていても、何も見えない学生さんや医療スタッフが居ます。
感性が乏しいのでしょうか?
感性というのはホルモンみたいものです。
成長ホルモンは成長ホルモンのレセプター(受容体)があって始めて機能します。
でも、レセプターが無かったり発達していなければ、いくら成長ホルモンを投与してもまったく効き目がないのですね。
その、ホルモンとなる本や事例は、見渡せばたくさんあります。
いろいろな材料がまわりじゅうにあふれています。
でも、『見たい』と思わなければ見えません。
それを感じる『感性』が無ければ見えません。
メガネが曇っていれば見えないのと同じです。
でも、どうやったらメガネの曇りを取れるのか?
その方法は確立していませんでした。
日本にある医療面接(英語のメディカルインタビューを無理矢理翻訳したので、おかしな日本語になってしまいました)の教科書の多くは、海外のものを翻訳しただけですので、日本人の民族性にはちょっと合いません。
たまたま、学建書院の編集の大崎真弓様にお話をしたところ、まとめてみようと言うことになりました。
おかげさまで、版を重ねて第2版を2007年に発行できました。
そんな本ですが、渡部氏はこう言ってくださいました。
「私たちがやっていることと同じ方向です。
傾聴から入って、具体的なところ、そして気持ちまで入っていく。
非常に良くまとまっていますね。」
NHKと言えば、話すことのプロフェッショナル中のプロの集団。
その全国のアナウンサーをまとめていらっしゃる方に、そんな風に言っていただいたのは、原稿をまとめて7年以上経ちますが、非常にありがたいことです。
医療面接という言葉を知らない同僚からは、「難しい本だね」と言われたこともあります。
少なくとも、考えていたことは間違いでは無かったと、お墨付きをもらったような気がしました。
それは、どういう事かというと、
『コミュニケーションに、医療の現場も何もない』
と言うことです。
この本の中で伝えたかったことは、コミュニケーションを行う場所が、ただ、病院になっただけ。
医療従事者と患者という立場関係になっただけなんだということなんです。
さてさて、世の中は、「お医者様」と呼ばれたり、今度は、逆に「患者様」と呼んだりします。
なんで、そんなに取り繕って医療が行われなければならないのか?
私は、こんな気持ちで歯科治療をしています。
『お友達の歯を治している、健康を守っている』だけなんです。
そうするだけで、無理に突っ張る必要もないし、卑屈になる必要も、緊張することもありません。
そんなエピソードは、また、別のところでご紹介してみたいと思います。
みなさまは、いかがでしょうか?