W杯開幕日、標高1500mに位置するメキシコ・グアダラハラで行われたのは、メキシコvs南アフリカと同組である、韓国vsチェコの1戦でした。ソンフンミン、イガンイン、キムミンジェなどのワールドクラスをスタメンに置く韓国の3-4-3に対するチェコは、平均身長186.4cmの高さを活かした陣容を組んできました。
序盤はかなりスロースタート。両チームとも自陣ではあまり無理をせずに、相手陣地へ長いボールを蹴る時間が続きます。12分にイガンインの浮き玉にイジェソンが抜け出し、その落としを狙ったソンフンミンは、相手に当ててしまいます。15分のイガンインのロングシュートはキーパーのセーブに阻まれ、39分のソンの運び出しからのシュートは左に逸れ、前半は0-0で折り返します。チェコは、全くと言っていいほどチャンスを作れず、クリアボールが繋がらない苦しい時間が続きました。
前半の韓国側のキープレイヤーはファンインボムで、風貌も相まってまるで韓国のヴィティーニャ。運びと縦パスで韓国の攻撃のタクトを振りました。
後半も頭から韓国ペース。イジェソンとソンフンミンの立て続けに来たチャンスは決められず。59分にスローインからキャプテンのクレイチーに頭で合わせられ、チェコが先制します!韓国はそこから再びボールを保持。すると8分後にイガンインの浮き玉にファンインボムが反応し抜け出したあと、完璧に切り替えしてキーパーを嘲笑うかのようなループシュートで同点に戻す。
同点で迎えた78分、ツォウファルのプレースキックから192cmのソウチェクが合わせチェコの勝ち越し!…と思いきや、僅かにオフサイドで取り消しに。その直後にポケットを取ったファンインボムの折り返しを途中出場のオヒョンギュが逆転弾を叩き込みます。その後は得点動かず、韓国の逆転劇でこの試合は幕を閉じました。
この試合のMOMは間違いなくファンインボムでしょう。ゴール関与以外も存在感を示し、冷静なゴールと完璧な折り返しで逆転にも貢献しました。加えてイガンインも別格でした。チャンスメイクとドリブルは1級品、PSGでなければより試合に絡めることは間違いないでしょう。イジェソンもまずまずの活躍で、キムミンジェは圧巻のカバー範囲で韓国守備陣をまとめあげていました。また、配給も素晴らしく、勝利の重要なピースを担いました。ソンフンミンは不発、ブンデス16発のチェコFWシックも存在感が薄く、両者は次節以降の活躍に期待です。チェコは特に後半は高さによる攻撃の期待感が高かったので、戦い方は見えてきたのではないでしょうか。