今日はちょっと早く帰宅できたので、たまたま『リーガル・ハイ』というフジTVドラマの初回の再放送を見ました。
このドラマ、よくできてるなぁと思ったんですが、どうなんでしょう。
実際は有り得ないだろうっていう部分と、きちんと刑事訴訟法等々に基づいた法廷論争と、そういうのが上手いことミックスされて、色んな人が見ても楽しいドラマなんじゃないか、というのが感想です。
取り調べの可視化が促されていることとか、それに反する昔ながらの自白を取りにいく刑事とか。
証人の証言なんて、聴取する側のやり方によって変わってしまうところとか。
人の記憶の弱点を突く尋問の仕方とか。
そういう証拠の信用性に対する反証の仕方。反証に対する再反証。
弾劾証拠とか、専門用語はあるんでしょうね~。
(今2話目を見ているところなので…そこで当事者尋問を弾劾証拠として提出する、って言ってます。)
色々、なるほど、と思うところが多々ありました。
下手に、真実を追い求めるよりも、証拠が証拠としての価値があるかどうか、という、実際の法廷で争われるだろう部分を明確に打ち出しているのがいい。
何より、刑事弁護で大切なのは真実ではなくて、結局のところ、起訴された事件の99%だかどのくらいだかが有罪になる日本においても、「疑わしきは被告人の利益に」をもって無罪になる、という点だ、というのを主人公が言い切っているところが、いいんじゃないでしょうか。
有罪を検察が証明しきれなければ、被告人は無罪になる。
もしかしたら、本当は有罪かもしれなくても。
それは真実よりも、よりシビアな現実なのかもしれないです。
堺雅人さんは、ものすごくエキセントリックな弁護士、っていう弁護士役ですが、言っていることは確かに、と思っちゃいました。
最後の公判での、担当刑事への反対尋問。
誘導尋問を織り交ぜつつの、本当の言葉を引き出すための挑発。
実際の法廷はあんなにエキサイティングなものじゃないとは思いますが、ああいうやり方は、法曹と関係ない仕事でも勉強になりそうです。
刑事が「目をみりゃやったかどうか分かるんだ!」と思わず言ってしまった場面は、とても印象的な場面で、すっきりしました。
誘導尋問って、違法行為というイメージがありますが、反対尋問であれば許されます。
また、主尋問であっても例外はあるようで…
詳しいところは知りませんが、他にも法廷外も含めて様々な法的テクニックを駆使して闘っている主人公の2人の弁護士さん。
ガッキーこと新垣結衣ちゃんが、すごく素直でまっすぐな弁護士を演じているのが、堺さんと好対照でよかったです。
「正義ってなんですか?」というガッキーの言葉は、こちらも、物凄く印象に残るし、このドラマの大きなテーマですね。
アラシックではありますが、『鍵のかかった部屋』の弁護士陣よりはよっぽど現実味はある2人なんじゃないかと…。
ただ、ドラマとしては、どちらも見応えがあって好きです。
2話も、重い部分とコメディで爽快な部分と、いいミックス具合でおもしろかったです。
今回は、著作権侵害がテーマ。
依拠性がどうのとか、ちゃんと実際上問題になる論点は押さえつつ、でも解説的になりすぎず、あくまでドラマとしてのエンターテイメント性はある、っていう絶妙なバランスが光ってました。
あくまで個人的な感想なので、見る人によっては全く違いそうですけども。
ちゃんと人間ドラマもそこに描けてるとこが、なんかすごいな、と思いました。
そして、どれだけ色々な証拠固めをする上で調査に乗り出して、色んなやりとりがあっても、最終的な決戦の場は公判にある(公判でどのように証拠とするかで決まる)、っていうところはきっちり動かさないのもいいです。
法廷ドラマと銘打つ上で、大事な部分な気がします。
まぁ、この部分は人によって好き嫌いが分かれそうですね。
あと、堺さんの最後のセリフが毎回おもしろそうです。
総評として、物凄くベタ褒めになってますが、どうなんでしょう?笑
ただ、久しぶりにおもしろいな~~と思ったドラマだったので。
ドラマは嵐さん関連しかほぼ見ないんですが(それと今は大島優子ちゃん関連)、今回は、この『リーガル・ハイ』は見てみようかな、と思っています。