帰りにファミリーマートに寄ったら、店内で、劇場版銀魂DVDのCMが流れていました。
ひたすら新八くんがいじられてたという…(笑)
読書の秋、第二弾。
『月と六ペンス』の次は、藤沢周平の『暗殺の年輪』を読んでみました。
なぜこのチョイス?という感じですが。
以前から、藤沢周平の時代小説を読みたくて。
藤沢周平と言えば、映画化やドラマ化が数多くなされている有名な作家さん。
『たそがれ清兵衛』『蝉しぐれ』『武士の一分』などなど。
ほんとに数が多い。
その割りに、一度も原作を読んだことがない。
そこで、今度こそ読んでみようと手に取りました。
この『暗殺の年輪』という本は、藤沢周平のデビュー作?を含む、短編集です。
文字で読んだ藤沢周平は初めてだった訳ですが、なぜこの人の作品を、色々な監督さんやら、プロデューサーさんが、自分の作品にしたいと思うのか、分かる気がしました。
江戸時代の武士や、絵師、出戻り女、老侍、版刷り師。
そういった人々が、作品の中で繰り出すドラマは、今の人にもかなりのリアリティをもって、何かしら訴えかけてきました。
ありふれた日常に、ふっと訪れた、黒い霧のような、闇のような瞬間、出会い、変化。
文章は、特に奇をてらうわけでもなく、淡々と書かれていくのに、その書かれた内容は、ずんと重く心に響きます。
江戸時代という今とは異なる時代背景ながら、そこに描かれる人間の揺らぐ感情は、現代人のだれしも心当たりがある。
その印象を言葉で表すなら、
日常に訪れたある一つの瞬間を切り取った、影絵、のようでした。
後ろからの光に射されて出来た影が、読み手の心に落とされる。
しかも、部分部分が、ステンドグラスを通したように色彩を帯びているんです。
この本に所収された短編は、
黒い縄
暗殺の年輪
ただ一撃
くらい海
囮
と、これでも分かるように、明るい話ではなかったので、余計にそういう印象になったのかもしれません。
ただ、長編も、映画や時代劇ドラマを見る限り、明るい系統ではないですね。
今回、分量自体がそれ程ないので、電車・バスの移動中や、ご飯を作っている合間にせっせと読んでいたんですが、
一つ一つの話が妙に心に残るせいか、なんとなく、どよ~ん、と考え込んでしまうことも、しばしば。
出先から会社に帰ってきたら、変に落ち込んだ顔をしているので、心配されてしまったり
それでも、クセになりそうではあります。
他の作品も、是非読んでみたいと思わされました。
実は、藤沢周平を読んだことがなかった一因に、高校時代の教頭先生が、藤沢周平の大ファンだった、というのがあります。
ものすごく偉そうにしている先生で、正直その先生を好きになれなくて、同時にその先生が好きな藤沢周平も、読まず嫌いになっていた気がします。
正直、今回読んでみて、それはもったいなかったな~と思いました。
もっと早くに出会いたかったです。
と同時に、教頭先生も、作家の好みは良かったんだな、と偉そうに感心しちゃったりもしましたww
感想は以上です。
秋の夜長に、次は何を読もう…。
藤沢作品は、読むこと決定として…。
他は何読もう。
う~~ん。