その男はいつもひとを怒鳴りつけていた。
その男はいつもひとを恨んでいた。
その男はいつもひとを傷つけていた。
その男はいつもひとをうらやんでいた。
その男の周りからはひとが去っていった。
最後には誰もその男とは話そうとしなかったから男は
いつもポツンとしていて、通りを歩く人を怒鳴りつけていた。
男は年老いていき死が近づくようになった。
相変わらず、男は怒鳴り、恨み、傷つけ、羨んでいた。
人生最後の日、男は自分の不運を嘆きながら
世の中を恨み妬み、そして死んでいった。
「ありがとう」が言えたら…
「うれしい」と言えたら…
その男の人生も変わっていたろうに…