きょうの「朝日新聞」11面。「朝日歌壇」。
■高野公彦選
戦する智恵はあれども停戦の英知なきまま一年の過ぐ
(亀岡市)俣野 右内
■永田和宏選
ボタン押す人差し指も消毒をするのかミサイル管制室
(草津市)今川 貞夫
■馬場あき子選
年末に今年の漢字が「核」の字にならないことをひたすら願う
(市川市)末長 正義
★★★
このトコロ、加藤典洋だの白井聡だのの本をよく読むんでね。どうも「戦争」がアタマから離れねえ。おっと。このお二人が「日本は戦争できるようにしろつ‼️」と書いてるワケじゃねえからカンチガイしねえよに。その逆だ。
ソレでは戦争にからめて一首。
戦争もコロナも人を殺すけど違うトコロはもちろんあるな
戦死はアキラメがつかねえが、コロナ死は本人もまわりの人もお上も手を尽くした上でのコトならアキラメがつくかもしんねえ。もっとも。コロナ死は、本人やまわりの人はともかくお上が手を尽くしたかどうかはアヤシイモンだが。
■高野公彦・馬場あき子共選
聴こえます底の底ひに固まりて呻くデブリの重たき声が
(福島市)美原 凍子
★★★
美原さんのお歌。何だか「デブリってゴジラか?」て感じがしてくんね。てえコトで、デブリの恐ろしさを怪獣のカタチにすんなら、名前は「デジラ」になんのかな? おっといけねえ。「デジラ」って、auのアプリの名前だった。
ソレでは放射性廃棄物で都々逸。
埋める流すでケリつくものか核の怒りは五万年
ホントは「五万節」の替え歌にしよかと思ったんだが、さすがにソレはフキンシンのソシリを免れられねえだろうから、ちょっとだけマジな都々逸にしたよ。
■永田和宏・佐佐木幸綱共選
思い出はいらないからと「さよなら」をお釣りのように受け取っている
(河内長野市)平岡 章子
★★★
永田和宏の評。
「平岡さん、失恋の痛みを美しく詩に昇華させた。成程、さよならはお釣りか」
ココでこういうコトいうと「アンタねつ‼️」になるけどいっちまうと。
お釣りがくるだけよかった。「お客様お支払いが足りません」になってたら、目も当てられねえコトになってたね。
ソレでは、男女の別れで一首。
「悪いコト」したとは思っているけれど「ダマされた」とはいわれたくない
は? 「アンタ、そういう性根が『悪どい』っていうのつ‼️」ですって? 歌の上でのハナシ、絵空事ですよ絵空事。「新古今和歌集」と同じ。
■高野公彦・永田和宏共選
冒険が好きか嫌いか福袋買う妹と買わない私
(富山市)松田 梨子
★★★
永田和宏の評。
「松田さん、福袋を買う妹の冒険心が羨ましくも」
まあ何だ、松田さんは「コップの水が半分しかない」、松田さんの妹さんは「コップの水が半分もある」と思うてコトなのかねえ。
ソレでは福袋で一首。
福袋モノではなくてカネにしろソレなら持って帰るのもラク
は? 「アンタね、小売店がお客におカネわたすのはご法度なのつ‼️」ですって?
ソレなら店のウラに「福袋交換所」つくってくれ。ソコへ持ってってカネに替えてもらうから。
■高野公彦選
カモノハシがモモンガになってとんでいくはつゆめでしたいいことあるかな
(奈良市)山添 聡介
★★★
ご存じ令和の御世の大津皇子のお歌。
う〜ん。この初夢で「いいことあるかな」といわれてもねえ。もはや「ユメもチボーもないね」(©️東京ぼん太)なこのジイサンにゃわかんね。
てえコトで今回の「朝日歌壇」ネタの漫談と狂歌はココまで。お相手は井田道範でした。