日本棋院主催、宝酒造協賛の「大人の級位者大会」に出た。ところは東京は市ヶ谷の日本棋院東京本院。

「大会」といっても大仰なものではない。対象は「20歳以上の未経験から16級レベルまで」。自分が出たからいうが、「棋力ピラミッドの最下層にいる方」のための大会だ。

さて。私は自分の棋力がわからないのだが、19路盤で打ちたかった。そこで、19路盤対象者の最下位にあたる20級ということにしてもらい、対局に臨んだ。

19路盤での対局は「互先先番6目半コミ出し。1段級差1子、ジゴ白勝ち。持ち時間30分」で行われた(囲碁を知らない方には「何のこっちゃ?」だろうが、ここでは無視させていただく)。対局数は3局。

そして。私の成績はといえば。

「2敗1指導碁」

つまり。「なかなかこうはならない負け方」をしたため、3局めは公式対局(かんたんにいうと「ちゃんと打つ」)ではなく、「プロ棋士に教えていただきながら打つ」になったワケだ。

ちなみに、この「逆エリート」、私を入れて3人いた。いま、「逆エリート」などと自虐的な言い方をしたが、プロ棋士にじかに教えていただいたのだ。他の参加者より恵まれていたかもしれない。

さて。この「逆エリート」3人の面倒を見てくださったのは、杉本明八段。きょうの大会で審判長をつとめておられた。

これは推測だが、「逆エリートの面倒を見る」は、当初の予定にはなかったような気がする。そう考えると、杉本先生、よくぞ決心してくださった。足を向けて寝ることは、生涯できない。

さて。杉本先生に手直しをしていただいて思ったのは。

「相手が上手いとキレイに打てる」

もちろん、杉本先生がキレイな形になるように仕向けてくださっているのだが、打っている最中、それを忘れて「お〜、オレってけっこうイケるわ。さっきのアレは何だったんだ?」となる。こういう気分にさせることができるのが、プロ棋士の恐ろしさというものか。

忘れてた。私の2敗の内容というのは。

1局め/時間切れ負け(私は白番)
2局め/白27目半勝ち(私は黒番)

ウ〜ム。「逆エリート」になったのも無理はない。