自民党のT議員のパワハラ音声がマスコミを通じて流れ、多くの人がそれを耳にすることとなった。
そこにみられたのは、圧倒的な支配関係において行われる言葉と身体の暴力である。

K君は子供のころ、母親から同じような虐待を受けていた。人が人を「支配」する方法には多くの共通する方法があり、パワハラと児童虐待も似通っているところが多い。

虐待はそれを経験したことのない大多数の人たちにとっては想像することが困難である。
それは単発的な暴言とか単発的な暴力ではない。延々と長時間、また毎日繰り返される圧倒的な支配の表現である。暴言暴力のない時間帯にも支配の空気は延長され、被支配者は常にその空気を呼吸しながらその場を過ごさなければならない。
今回暴露されたのはそのパターンの一つに過ぎないが、具体例が現場の録音の形で世に示されたという意味は大きい。T議員はその役割を期せずして担ってしまったのである。

職場のパワハラと児童虐待が一番違うのは、前者が脱出したり、法的手段に訴えたりするなどの方法があるのに対し、後者にはそれがないということである。子供には逃避する方法がないばかりか、多くの場合、「自分のほうが悪い」「自分はダメな子なんだ」と思い込んでいるのである。

今後も少しずつK君の経てきた支配‐被支配の関係を書いていきたい。