「小さい秋みつけた」は名曲だなあとつくづく思うこの頃。
色に着目してサトウハチローの詞を解釈してみた。
1番=茶 (モズの色、乾いた地面の色) ≪病の孤独≫
僕は病気だ。胸の病気だとお医者さんが言っていた。動くと咳が出て苦しいので家で寝ている。今日はよく晴れているらしい。耳を澄ますと、遠くからほかの子たちが鬼ごっこをしている声が聞こえてくる。僕の知っている子もいるようだ。みんな元気に駆けているだろう。病気にさえならなければ僕だって一緒に駆け回っていたはずだ。今は友だちも誘いの口笛で僕を呼びに来たりしない。僕を呼んでいるのは百舌の鳴き声だけだ。百舌は冬に備えて虫を捕まえておくんだっけ。僕もこの部屋の中に捕まえられてしまったようだ。
2番=白 (くもりガラスの色、ミルクの色) ≪死の暗示≫
僕はもう死ぬのだろうか。夏の間北向きの部屋は涼しくて良かったが、今ではもうすきま風が入って寒いくらいだ。くもりガラスもカタカタ音を立てている。お母さんが粉ミルクを溶かして枕元に置いていってくれた。その泡が一つ一つ消えて行くのをぼんやり見ている。秋っていつの間にか、こんな白ばかりで色のない季節になったのだろう。
3番=赤 (ハゼの紅葉、夕日の色) ≪復活への希望≫
小さい頃もらった昔話の絵本には、西洋の建物の屋根に風見鶏が描いてある。絵本はもう古くなって鶏のとさかの色もぼけてしまったが、部屋に舞い込んだハゼの葉は真っ赤に色づいていて、ちょうどこのとさかと取り換えることができたら、風見鶏もまた元気になりそうだ。そうだ!もし命が滅びてもこうしてよみがえればいいのだ。くもりガラスに秋の夕日が映っている。夕日は沈んでもまた明日よみがえるのだ。
1.だれかさんが だれかさんが
だれかさんが みつけた
ちいさい秋 ちいさい秋
ちいさい秋 みつけた
めかくし鬼さん 手のなる方へ
すましたお耳に かすかにしみた
よんでる口ぶえ もずの声
ちいさい秋 ちいさい秋
ちいさい秋 みつけた
2.だれかさんが だれかさんが
だれかさんが みつけた
ちいさい秋 ちいさい秋
ちいさい秋 みつけた
おへやは北向き くもりのガラス
うつろな目の色 とかしたミルク
わずかなすきから 秋の風
ちいさい秋 ちいさい秋
ちいさい秋 みつけた
3.だれかさんが だれかさんが
だれかさんが みつけた
ちいさい秋 ちいさい秋
ちいさい秋 みつけた
むかしの むかしの 風見の鳥の
ぼやけたとさかに はぜの葉ひとつ
はぜの葉赤くて 入日色
ちいさい秋 ちいさい秋
ちいさい秋 みつけた
だれかさんが みつけた
ちいさい秋 ちいさい秋
ちいさい秋 みつけた
めかくし鬼さん 手のなる方へ
すましたお耳に かすかにしみた
よんでる口ぶえ もずの声
ちいさい秋 ちいさい秋
ちいさい秋 みつけた
2.だれかさんが だれかさんが
だれかさんが みつけた
ちいさい秋 ちいさい秋
ちいさい秋 みつけた
おへやは北向き くもりのガラス
うつろな目の色 とかしたミルク
わずかなすきから 秋の風
ちいさい秋 ちいさい秋
ちいさい秋 みつけた
3.だれかさんが だれかさんが
だれかさんが みつけた
ちいさい秋 ちいさい秋
ちいさい秋 みつけた
むかしの むかしの 風見の鳥の
ぼやけたとさかに はぜの葉ひとつ
はぜの葉赤くて 入日色
ちいさい秋 ちいさい秋
ちいさい秋 みつけた